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水槽の中のじょみ・番外編

水槽の中のじょみ・番外編

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寝てばかりいる人面魚ぶるー。
じーっと見つめていると、あらためてまつ毛の長さに感心してしまう。

さ、さわってみたい……


よこしまな欲望を抑えきれなくなったじょみは
長くゆれるまつ毛に触れてみようとチャレンジしたが…

寝ぼけたぶるーにぷくぷく太った手(ヒレ?)をエサと間違えられて噛みつかれ、
水槽の中は流血の大惨事に…。




あんまりにもクソ暑いのでつい涼しげな水槽ネタに走ってしまいました…。
なんか前にもやったようなネタだった気がしなくもない…(自分の記憶力の衰えっぷりが怖い)
プールでゆらゆら泳ぎたい…今夜はぬるいお風呂に入ろう…そうしよう。


【原稿進行状況】

一本、ブルー受のネームにとりかかりました。
己を追いこむためにあえて10月分の原稿から手をつけてみた…(追いこみすぎだろ?!)

こっちのネームをある程度仕上げてから、夏のジョミブル原稿のネームにとりかかります。
あともう一本、コミカルな感じのプロット書いてみて…どっちにするか決めようかと。

ジョミブルとブルジョミ以外の絵描くのは久しぶりだなあ…。新鮮♪


【最近の拍手お返事】

>ASIAさま

応援ありがとうございます!がんばります♪


>しーちゃんさま

コメントありがとうございます♪
3本…とか大げさな事言いましたが…どれもそんな長い話じゃないのですww
シリアスは…自分が感情移入しすぎると重い話になりがちなんで、気をつけないといけませんね~。


>かたつむりさま

10年で………うああ…私も10年でそんな感じです…(おいおいおい)
この半年でヤバいぐらい増えました。いかーん!
かたつむりさまはスレンダーだったし…全然ダイエットする必要ないんじゃないかと思ったんですが…
(まじで。倒れるよ)
以前の服がきつくなったりすると流石にショックですよね。頑張るぞー。
3本書いてるのは…10月用を含むからで、夏に出すのは1冊です♪

「水槽の中のジョミ・観察日誌」39

5月2日(土) 晴れ

(キース…キース…)

朝早く、頭の中に響くジョミの声で目が覚めた。
慌ててベッドから下り、水槽を覗き込む。

苔マットの端っこから黄色い頭が飛び出している。
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(みてみてキース、かんせいした♪ どう、どう?すごい?)

(うん、すごい…。すごいけど…それ、何?)

僕のぶしつけな質問に、ジョミはちょっと不機嫌な顔になった。

(わかんないの?……べっどだよ~…)

(ベッド…)

これまで普通に水底で寝てたのに、いるのか?そんなもの。

(ぶるー、気に入ってくれるかなあ……)

水草の向こうで転がって眠っているもう一匹の人面魚をチロっと見やって
ジョミは赤くなった。

そうか、寝てばかりいるあいつのために作ったのか…。

(あ、ジョミ。僕と母さん、今日から家を何日か留守にするんだ。ジョミも、小さな水槽とか何かに移って一緒に…行く?)

(………おひっこし?)

(ほんのしばらくの間だけだよ)

(でも………やっぱり…ここにいる…)

僕と離れるのが不安そうだったが、
いつ起きるかさっぱりわからないブルーに、
これを真っ先に見せたいのだろう。

(そうか…。じゃ、ご飯は水槽の上にジョミが届くように並べておこうか?)

(うん♪)

僕は水槽の上に薄い板を渡し、クッキーやおせんべいなど、腐らないような食べ物を並べた。
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(一度に全部食べちゃダメだからな)

(これがあしたのぶん。こっちはつぎのひのぶん…だね)

(…えらいな、ジョミ)

(うん。キースいなくてさびしくてもがまん!)

…嬉しいよジョミ。
でもジョミがそばにいないと僕もさびしい…


その時母さんの呼ぶ声がした。そろそろ迎えがくる時間だ。
僕はボストンバッグをかついで、ジョミに行ってきますと手をふった。

(いってらっしゃい。はやくかえってきてね)

ジョミはプルプルと短い手(?)を懸命に振って僕を見送ってくれた。





ジョミの愛の巣ついに完成。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」38

4月30日 (木曜日) 雨

昨日の休日は雨だった。
サムとシロエがゲーム機を持って昼過ぎから家に遊びに来ていた。

ところが夕方になると、いきなりグレイブ氏がやってきた。
どうやら母さんが自分の手料理を振舞おうと夕食に招いたらしい。

二人のジュースがなくなったので台所に取りに行ったら、グレイブ氏と鉢合わせ。

「やあ、キースくん、いきなり押しかけてしまって、すまないねぇ。 ぜひとも今夜はミシェルの手料理を食べさせてもらおうと思ってね~ははははは」

ははは…じゃないだろ。
チラチラとエプロン姿の母さんを目の端で追いかけては、鼻の下を伸ばしている。
僕に挨拶しつつも全然眼中にないって感じだ。

……まあ別にいいけど。
ただ僕を巻き込まずに、二人で勝手にやっててくれないかな…。
そのほうがこっちとしてはラクなんだけど…。

「キースくん、このゴールデンウィークの予定は?」
「…特に、ないです」
「それは良かった。 ミシェルとうちの別荘に遊びに来ないか? 軽井沢にあるんだが」
「え………っ」

いや~~~~…それは…
だって僕が行ったらアツアツな二人の邪魔なだけだろ…?

家でゆっくりしたいんで…と断りかけたその時、サムとシロエがドアの隙間からこっちをポカンと見ている事に気付いた。いつからそこにいたんだ、お前ら。
さては聞いてたのか?

二人に気付いたグレイブ氏は、いきなり彼らに満面の笑顔を向けてこう言った。

「そうだ!よかったら君達も一緒に遊びに来ないかい? キースくんも友達と一緒の方が楽しいだろうし!」

えええ??

「ウソー!別荘ー?!軽井沢~?!うっわ~…いいなー。でも、ほんとに僕なんかがお邪魔してもいいんですかぁ~?!」
シロエが目をキラキラさせている。

(ちょっと待て!)

「もちろんだとも。キースくんの友人なら大歓迎さ。あ、肉がキライじゃなければ、バーベキューなんてどうだろう?」

「肉、だ、大好きです!!」
頬を紅潮させたサムが身を乗り出して即答した。

「じゃ、決まりだ!」


あああ……

というわけで今年のGWはとんでもないことに
グレイブ氏の軽井沢の別荘で過ごすことになってしまった…。


さらにその後、なんとなくなりゆきで、シロエとサムも夕食を一緒に食べていくことになった。
シロエはなぜだかよくわからないが、大人には受けがいい。
物怖じせずグレイブ氏と喋っている。
サムは仏頂面の僕と違っていつもニコニコしてるので、そこにいるだけで場がなんとなくなごむ。

シロエがペラペラと学校の事とかをよく喋ってくれるので、僕が特に口を開く必要はなかった。
グレイブ氏と母さんと僕の三人で食卓を囲むより、気を遣わなくてすんだかもしれない。
よく喋るシロエとガツガツおかわりするサムを横目で見ながら、僕は内心ちょっとホッとしていた。


シロエとサム、グレイブ氏が帰ったあと、部屋に戻って水槽を覗いたら、
ブルーがコロンと転がって寝ているだけで、じょみの姿が見当たらない。

(……じょみ?)

返事が無い。
じょみは砂利や水草に紛れるような色の人面魚じゃない。
だから見当たらない…なんてことは普通考えられない。

僕はあちらこちらから水槽を覗きこみ、前にじょみが掘っていたくぼみに怪しげな苔?が盛り上がっているのに気付いた。

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なんだこれは…。

朝起きてからバタバタしてて今日はあまり水槽を覗いてなかったから、
今やっと気付いたけど……じょみがこしらえたモノなんだろうか?

巣…なのか? いや、でも魚だしな…あいつ。

とりあえず怪しい苔マット?は時々もこもこ動いていたので、
多分中に隠れているんだろう。

またしばらく黙って様子を見るか…。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」37

4月27日 (火曜日) 晴れ

ここ数日、学校から帰ってきて水槽をのぞくと、
ブルーと一緒にジョミまで眠っている。

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ジョミ…
寝ながら水草食ってる顔はヤバイぞ。





食事をあげる時は、のろ~んと目を覚ますが、いつものような元気はない。

(ジョミ、具合でも悪いのか?)

ジョミは短い首をかしげ、
ソーセージにかぶりついたままぽやーんとしばらく僕の顔を見つめたあと、
ふるん、と顔を横にふった。

(ううん……げんき)

(ええー…? そうは見えないけどなあ…。本当に大丈夫なのか?)

(…だいじょぶ。でもね、いっぱいひろう。それでじょみねむいの)

いっぱい拾う?何を???



あ…

ヒロウってもしかして「疲労」か?…と気付いたのは、
ジョミが寝た後、風呂の中でだった。


何にそんなに疲れてるんだ、ジョミ…?




じょみ激しく疲労の巻。
この世界ではもうじきGWです。
(っていつの話だよ…こっちじゃもうSW終わったってのに)


そのほか近況等たたみます。

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「水槽の中のジョミ・観察日誌」36

4月17日(金)  くもり


今日、5月の宿泊郊外学習のグループ分けをくじで決めたら、シロエと同じ班になってしまった。
サムとは一緒になれなかったし、どうも僕にはクジ運がないようだ。

せめてバスの座席ぐらいはシロエと離れたい……なんてことを考えたら
また隣になりそうな予感がするので、あまり考えないようにしよう。



ここのところ奇妙な行動を取るようになったジョミだが、
今日学校から帰ってきたら、例のくぼみの中でもぞもぞしていた。
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(なにやってるんだい、ジョミ?)

(………)

(…ジョミ?)

(………)


何かに夢中で返事もしない。

具合が悪いわけじゃなさそうだし、
とりあえずこのまましばらく様子を見ておこう。

ブルーは相変わらずダラダラと水底で寝たままだ。
ジョミが起こしにこない限り、エサを投下しても食べない。
眠ってても微動だにしないので、生きてるのか?…と不安になる時もある。

でも、ほんとに弱ってたら多分水面に浮かぶだろうし、
少々食べなくても平気なのかもしれない。




怪しいジョミの奇行はまだつづく~♪




近況はたたみます♪

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「水槽の中のジョミ・観察日誌」35

4月15日(水) 雨

自分でこしらえた「謎のくぼみ」がよほど気に入ったのか、
ここのところ毎日ゴロゴロ転がり回って遊んでいたジョミ。

今日ふと見たら、珍しく真剣に水草を食っていた。
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水草なんて
これまでだったら、どんなに腹がへってても見向きもしなかったのに…


人間も年とともに食べ物の好みが変わったりするって言うけど
こってり系よりあっさり系がよくなったんだろうか?




そんなことを考えながら、コンソメパンチの袋をバリっと開けると
ジョミはガバっと振り向いて、目を輝かせた。

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(こんそめぱんち、ひさしぶり……ジョミうれしい。キースだいすき♪)


どうやら好みが変わったわけじゃ、なさそうだ。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」34

4月12日(日) 晴れ

朝起きて水槽をのぞくと、
ジョミがあのアイスのスプーンでざくざくと水底を掘っていた。
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(おはよう、ジョミ。朝から何してるんだい?)

(おはよ。 ふっふ~…これはねー…ないしょ♪)

かくしごと? ふっ…生意気な。


ジョミが穴を掘ってる間も、いつものようにブルーは水草の向こう側で眠っていた。


ホントに食ってる時ぐらいしか起きてないよな…。


一日かかってジョミがこしらえたのは
直径15センチぐらいの広いくぼみだった。




拍手ありがとうございます。
最近ちょっと…というか全然レスできてないですが、
コメントはとても楽しく拝見させていただいてます♪
やる気と元気の源です♪<(_ _)>

あ、もしも「裏コンテンツ? どこにあるんだー…?!わからないー」という方おられましたら
メールフォームからその旨ご連絡くださいね(笑)。


■シン子ぶる原稿…■

トニジョミ部分を削ったプロットを書き直してみて…
今ネームやってるとこです。とりあえず冒頭の数コマはペンも入れてみた…。

多分28~36ページの間ってとこでしょうか。
もっと短くまとめたいんですが…
どうしてこう端的にまとめる能力がないのか…orz

めっさシリアス。
アンソロ以来の超くそ真面目路線なので、ネームやってても…しんどい…。
このペースで間に合うんか…それが心配。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」33

4月11日(土) 晴れ

6年生として新学期がスタートして初めての休日。

母さんはここ最近土曜日は昼前にはデートに出かけ、帰宅するのは夕方になる。
キースも一緒にどう?と毎回誘われてはいるけど、さすがにそんな野暮なことはしたくないし、
行きたいとも思わない。

部屋でゆっくり読みたい本があるからいいんだ、行ってらっしゃい…と母さんを送り出す。

シロエの来襲もない、のんびりと平和な一日。
ジョミは今日もせっせと求愛行動に励んでいるが、相手の反応は芳しくない。

(頑張るよなぁ…健気というかなんというか…)

その行動を見ていると本当に飽きない。

ベッドに寝そべってずっと本を読んでいたが、ふと気がつくともう3時だった。
僕はういろうと冷凍庫から出したアイスを部屋まで持っていき、ジョミの行動を眺めながら食べ始める。ジョミには小さく切ったういろうを2切れ落としてやる。

ジョミはういろうをキャッチすると、いつものように水槽の底でふてぶてしく寝そべって動かないブルーのそばに寄り添い、口元をちょんちょんとつつく。

ブルーは目を閉じたまま口だけ開けて、差し出されたういろうをもぐもぐと食べた。
相変わらず横着な人面魚…。

ジョミはブルーにういろうを食べさせ、くるっとこっちを振り返った。
僕のアイスを見た途端、中からぺちぺちと水槽のガラスを叩き出す。

(それちょーだい、キースちょーだい)

(アイス? ああ、これはだめだよ。水に入れたらすぐ溶けて汚れちゃうから)

ジョミは顔を真っ赤にしてぷるぷるぷると首をふり、またぺちぺち水槽を叩いた。

(ちがうのー!それじゃなくて…そっちー)

え? 何? それ?…そっち?…ってどれ?
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どうやらジョミはアイス用の木のスプーンが欲しかったようだ。

渡してやるととても喜んだのだが…

ジョミがうっかり放すと軽いのですぐにプカ~ンと水面に浮かんでしまう。
そのたびに慌ててスプーンを取りに戻るジョミ。

なんべんもそれを繰り返して疲れたのかもしれない。
夕食を食べて戻ってみると
ジョミはブルーの寝てる場所から一番遠い水槽のはじっこで
大事そうにスプーンを抱きしめて眠りこけていた。

なんだか抱き枕をぎゅっと抱いて寝てるように見える。

面白いやつだなー…。


だけど、
いきなりなんでこんなものを欲しがったのか…。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」32

4月1日 晴れ

キラキラしたゴミで自分の体を飾り立ててからというもの
ジョミは、水槽の中で妙な動きをするようになった。


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どうやら…求愛行動のつもりらしいが…

肝心の相手はジョミの踊りにあまり関心がない様子だ。
(そりゃまあオスだしな…)

だがジョミはまったくめげる気配もない。

かいがいしくブルーの元にエサを運ぶのはいつもどおりだが、
これまでのようにあまりベタベタくっつくことはせず、少し離れて相手が食べ終わるまで見つめている。


以前ほどエサも食べなくなった。

(ジョミ、まだまだあるぞ?遠慮しなくていいぞ)

僕が小皿に乗せた唐揚げをジョミに見せると、ジョミはぷるぷる首を横にふった。

(どうしたんだジョミ…、どっか具合でも悪いのか?)

ジョミはチラっとこっちを見上げ、もう一度首をぷるぷるさせた。

(ありがとキース。でもいい。……ふとるから)


え?! ダイエット…するのかお前?!

しなくていい
ぜんぜんしなくていい。

むしろ今ぐらいぷっくりしてた方がかわいいから……


ジョミはむくれて水草の向こうに隠れてしまった。


…傷つけた、かな…?







4月に絵は描いたっきり、掲載が遅くなりました。
ジョミぜひ再開してねーとお声かけて下さった皆様、ありがとうございます!
お待たせして申し訳ありませんでした。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」31

3月30日 曇り

近頃ジョミが変だ。
いや、前から少しおかしかったが、奇行が目立つようになった。

キラキラしたお菓子の「包み紙」を欲しがり始めた。

中身を欲しがるならまだわかるけど、何故包み紙?
尋ねても

(ぴかぴかしてきれいだから)

と答えるだけ。
こっそり水槽の隅に持って行って砂の中に埋めて隠してしまう。

ブルーに隠しているつもりなのか?

こそこそしなくっても、あいつは起きててもジョミのやることには無関心なのにな…。

包み紙を集め始めて数日後。


(キース、キース、見て見て♪どう??)
と、ジョミがウキウキした思念を飛ばしてきたので振り返って……固まってしまった。
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どう…って…言われても…。
まさかできそこないのエリマキトカゲっぽい…とか言えないし…

(にあってる?)

「そ、そうだな…。でも…ジョミは何もつけなくても十分かわいいと思うけど」

(………じゃ、何かつけるとさらにミリョクテキってことだよね!)

うう…お前、ポジティブだな…。

ブルーはさっきジョミに食べさせてもらったたい焼きのアンコ(外の皮はジョミに食ってもらった)で満腹らしく、気持ちよさげに眠っていた。

恋に落ちたオスの人面魚は、相手の気をひこうと自らを飾り立てる習性でもあるのだろうか?

ちなみに相手もオスだぞ、ジョミ…




春。走り出したジョミの恋はもう止まらない。

「水槽の中のジョミ観察日誌」その30

3月25日 晴れ

春休みに入り、外では桜もちらほら咲き始めた。
グレイブ氏を含めて母さんと三人で食事に出かけたり、観劇したりする機会も何度かあった。
結婚するとしたら、僕もあの屋敷に住むんだろうか?
それはいつになるんだろう?

母さんが再婚するのに反対する気持ちはない。
ただ小学校生活も残り一年というこの時期に転校したくないな…というのが本心だったけど、黙っていた。
結婚はタイミングが大事、とか聞くし…
せっかく掴みかけた幸せなんだから、僕のために逃してしまったら…

…にしても、母さんこのごろますます綺麗になったな…。


そうそう、水槽の中にも、別の「春」が訪れようとしていた。

(ぶるー、ごはんだよ。ほらっ、大好きな桜色のういろうだよ♪ ……あ~~ん)
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冬眠(?)から覚め、やせ細ってヨロヨロしていたブルーだったが、
ジョミの甲斐甲斐しい世話のおかげか、半月で元の丸々した姿に復活した。
それは喜ばしい事だが、とにかくグータラで、もうすっかり元気なくせに、自分からはエサを食べようとしない。甘え癖がついてしまったようだ。
そしてお腹がいっぱいになるとジョミのことなどほったらかして寝てしまう。

まあ、ジョミは甘えてもらうのが嬉しいとか言ってたので、幸せそうだし満足なんだろう。




春♪ ジョミにも恋の季節到来か?

水槽の中のジョミ・観察日誌 その29

3月9日 つづき

数ヶ月ぶりにブルーが目を覚ました…!
ジョミは大喜びで水槽にダイブし、水の中に漂うブルーにスイスイ近寄った。

だが青白い顔のアルビノ人面魚は、
ゆらあ~と水槽を漂うばかりで反応がない。

……だ、大丈夫…か??

コンコン、と水槽を叩くとジョミが泣きそうな顔でこっちを振り返り
ぶんぶん首を振った。

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(キースどうしよう!ブルーが変だよ、動かないよっ!…死んじゃだめえ~!)

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水槽の外まで響いてくるような腹の音。

(ブルー…おなかぺこぺこなんだね…)

なんだ…びっくりさせるなよ…全く。

水槽の横にジョミのおやつとして常備してあるビーフジャーキーを一つ、ちゃぽんと投下してやる。
ジョミは器用にそれをキャッチすると、ブルーの口に甲斐甲斐しく運んだ。

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どうやらビーフジャーキーはお気に召さなかったようだ。
可哀想なジョミは、ビーフジャーキーと共に吹っ飛ばされてすっかりしょぼくれていた。

あ……

そういえばマードック氏からブルーの飼育についてもらった注意書きに何かエサのことについて書いてあった気がする…。
(あんまり長い間エサをやらずにいたからすっかり忘れてた)

僕は机の引きだしにしまってある封筒をとりだして、中から書面を引っ張り出した。

〝「ブルーのエサについての注意点」

雑食だが、老齢のため固いものは噛みきれず喉をつまらせるので注意。
脂っぽいものを与えると、すぐ胸やけを起こす。
甘いものには目がない。好物はういろうと最中〟


台所の戸棚からカステラを一個もらってきて、ちぎって与えると、喜んでパクパクと食べた。
ジョミはブルーから少し離れてチミチミとビーフジャーキーを寂しそうにかじっていた。





(今後、ジョミによる献身的な看護やらなにやら色々始まる予定)





ごぶさたです…。ようやくネット繋がりました~♪
(長かった~…)
いつまで待ってもこないので、電話してみたら、なんと新しいプロバイダさんがIDやらパスワードやらを旧住所に佐川急便で送ってしまった模様。
せめて郵便を使ってくれたらすぐに転送してもらえたのになー…。

半月更新できなかったにもかかわらず、拍手など下さってありがとうございました。
またぽちぽち更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします♪
ネットに繋がらない間もぽつぽつ絵を描いたりしてたので、しばらくちまちまアップしていく予定です。

春コミで頂いた美味しい差し入れで、引越し作業時に「ほっとひといき一人ゴージャスティータイム」を楽しませていただきました。
入浴剤もいただいたのですが、素敵な香りでとっっても癒されました…。ありがとうございます。
入浴剤楽しい~♪新しいのを使う時はわくわくします。いい香り♪ちなみに今日は実家からもらった入浴剤ですずらんの香り♪(風の香りはないんかな…)

荷物も随分片付き、かなり普段の暮らしが戻ってきました。
とある小さな港町で暮らし始めましたが、アップダウンがなく、徒歩圏内に商業施設や公的施設が集中しているため、とっても便利で暮らしやすい土地です。
以前住んでいた所の方がもしかして車必要だったんじゃないかな…と思うぐらい。
近所の子に「なあなあ~おばちゃんとこ、車いつ買うのん?」と心配されてます(笑)。

地元の方の話す言葉も関西弁に近いイントネーションなので、久しぶりに外でも関西弁で話せて嬉しいです。(…前から関西弁だった? あ…一応、標準語で通してたつもり…)

ちなみに、関西の友達と喋る時にも実は「普通の関西弁」に聞こえるよう心がけて喋ってます。なぜか?
実は素になると関西弁の中でもかなりキツイ(というか柄の悪い)部類である「河内弁」になるからです。

水槽の中のジョミ・観察日誌 その28

3月9日月曜日 曇り

最近雨ばかり続くが、寒さは随分やわらいできた。季節はもう春だ。
長く冬眠?し続けていたブルーは、毎日ばくばく食べてぷくぷく太っているジョミとは違い、何も食べないのだから当然日に日に痩せてやつれていく。
時々あまりの顔色の悪さに、死んでるんじゃないか、とドキっとする事もある。

ジョミを風呂で洗ったあと、バケツに入れて部屋に戻り、なにげなく誰かの視線を感じてふっと見やった水槽に……僕とジョミは釘付けになった。

(ブルー!!)

水槽の中には、すっかり痩せて目ばかりぎょろぎょろしている貧相な人面魚が、大きな目を見開いてこちらをじーっと見ていた。
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(キースのいったとおりだ!!春だからブルーおきたんだね!すごい!)

超ハイテンションのジョミとは対照的に、目覚めたばかりのブルーはぼやーっとしたままだった──。




永らくの放置プレイでした…。
でも嬉しいです♪
あ、睡魔がようやく私の頭の中に訪れてきたようです…(笑)

あ、そうそう、バッジの入稿と入金は先ほど手続き済ませてきました。
一応描きおろしも1枚いれてます。
さあ…お風呂入って今日はもう寝ます。泥のように眠れそうです♪

脱稿日記に沢山のコメントと拍手
ありがとうございました!!

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その27

1月30日 金曜日 (雨)

今日は心底冷え込むような雨でとても寒かった。
学校でイヤな咳をしていたシロエから、たちの悪い風邪をうつされたかもしれない。
ぞくぞくする。頭も痛い。
夜、熱を計ったら38度5分。
よろよろベッドにもぐりこむ。

いつもは寝たきりブルーの横につきっきりで
僕には見向きもしなくなったジョミが
今日は心配そうにこっちをじっと見つめている。

頭は割れそうに痛かったけど、
ジョミが久しぶりに僕の事を気にかけてくれるのが、ちょっぴり嬉しかった。

(キース…キース…だいじょうぶ?)

(大丈夫だよ…すぐ元気になるから)

心の中でそう返事をすると、ガタガタ震える体を布団の中でぎゅっと抱きしめて無理矢理目を閉じた。
20090130-1.jpg



体験したことをすぐネタにするのは悪いくせです。

でも今日我が家にめっさ可愛いポニョのパペットとミニぬいぐるみがやってきました。
でへへへへへ~
癒されてます~♪ めちゃかわええ♪
崖の上のポニョ ポニョ S崖の上のポニョ ポニョ S
()
不明

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これじゃないんですが…同じのは写真が引っ張ってこれなかったので、似たようなので。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その26

1月20日 火曜日 (曇り)

ジョミはヒレを吸われるのがよほど気に入ったらしい。
近頃は水槽をのぞくとだいたいいつもブルーの口にヒレを突っ込んでいる…ような気がする。

どうでもいいが、見てるこっちが恥ずかしくなるのはなんでだ。
20090122.jpg





★拍手お返事★

>ASIAさま(20日、21日)

ジョミさんまだウブな坊やなのでそんなオーラルなプレイはまだ思いつかなかった模様です。許して♪

はいもう今の私はドMです。苛めていたぶって嬲りまくってやって下さい。喜びます~♪
(しかし描いてるものは鬼畜です)


>河野さま(20日)

おさかなならではのいちゃいちゃシーンです♪(とか言いながら、おさかながこんな事してるの見たことない…)
グレイブのライオン薔薇風呂…!(笑)ソレいいですね~♪ぜひ一度キースに体験させてあげたいです♪



原稿やってます~…遅々として進んでませんが、なんというか…つくづく自分は鬼畜スキーなんやな…と。

ほんまにごめんブルー…(土下座)

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その25

1月10日 土曜日 (晴れ)

冬休みが終わって、学校が始まっても、ブルーは目覚めなかった。
20090119-1.png
(キース…ずっとこのままなのかな?)

1日中ブルーの顔を見つめて大人しく、辛抱強く過ごしてきたジョミだったが、ついにこの日、ぽつりと弱音を吐いた。

「そんなことは…ない、と思うよ。多分、冬眠…してるんじゃ…ないかなあ」

(とーみん???てなに?)

「エサの少なくなる冬の間、動物がひたすら眠って過ごすことだよ」

(そーなの?! じゃ、ごはんをお口に入れたらブルー目をさますかな?!)

ジョミがぱっと顔を輝かせ、今かじっていたソーセージのきれっぱしを眠っているブルーの口にぐいぐい押し込もうとした。

「やめろジョミ。眠ってるんだからムリだ。もし冬眠だったら、春に目を覚ます」

(…はる?)

まるい目をぱちぱちさせながらジョミは不思議そうな顔で首をかしげ(…短すぎてあるのかないのかさっぱりわかんない首なんだが…)、ブルーの口にぐりぐり押し込もうとしていた肉を仕方なさそうに自分の口に放り込んだ。

(おきてほしいな…はやく)

ジョミは、ちょっと汚れてしまったブルーの口もとを、自分のヒレできゅっきゅっっとこすった。

その時だった。ブルーが眠ったまま、いきなりジョミのヒレにちうちうと吸い付いたのだ。
20090119-2.jpg


(あ…あ…あ…っ)

ジョミは青ざめてガクガク震えたかと思うと、今度はみるみる真っ赤になった。

「大丈夫かっ?! ジョミ!」

噛まれたのかと思い慌てて声をかける。────が、どうやらそうではないらしい。
赤ん坊のように吸い付かれる初めての感覚に…かなり興奮しているようだ。
鼻血が出ていた。






★拍手お返事★

>1/18 絵付拍手 yukimi様

ゲイの春受けていただいてよかったです~♪ うおおおおお、今頃届きましたか…(土下座)すみません…ホント日本の常識を知らん馬鹿者で…遅すぎでごめんなさい~。原稿、ハイ頑張ります!ありがとう!

>1/18 絵付拍手 ASIA様

うわ!皐月まで待っていただけますか…(涙)ありがたいです~。でもそこまで伸びないようになんとかしたい…(願望)。でもアンソロ終わってからかなあ…やっぱり…。頑張ります~。


★今日はめっさ早起きしてキャラ弁というものを始めて作りました…。睡眠時間1時間半。(早く寝ろ)

クマとかウサギの型抜きおにぎりは作ったことありますが、アニメのキャラって初めてじゃないかなあ…。
で、初のキャラ弁を作った感想。なかなか楽しかったです。
「よくあんなめんどくさいことできるなあ…」と前から思ってたが、弁当の中身がチャチでも(え?)キャラを入れることで「ぱっと見スゲー豪華」に変貌するのはすごい。
なんとなく、はまるのもわかる気がする。(笑)

自分のお昼ご飯用に、ジョミブルキャラ弁当にもトライしてみたい…。
(見つかったら家族から多分バカにされそうなので、自分用にひっそりと…)

ただ、ブルーの髪の色をどう表現するかが問題やな…あんな色の食材あるんかな…。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その24

1月1日 木曜日(晴れ)

今日母さんといつもの神社へ初詣に出かけたら、マードック氏が途中でやってきた。
僕は別にいいから、二人だけで行けばいいのに…。

なんて言えないしな。

その後初めて豪邸に招待されたんだけど…

金粉まみれのおせち料理を無理矢理食べさせられたり
分厚いお年玉の袋を渡されそうになって必死で断ったり──
(フツーのなら有難くもらいたいとこだけど、ずっしり分厚いポチ袋…って…)

他にも色々あって──まあとにかく疲れた。

家に帰ってみると、ジョミはブルーの隣でくうくう気持ちよさそうに眠っていた。
20090115-1.jpg
一匹で水槽にいた頃は思ったこともなかったけど、こうして二匹並んでると…ジョミ寝相悪いんだな…。

可愛いジョミを眺めていると癒される。
疲れもすっかり吹っ飛んだ…気がする。

ありがとう、ジョミ。いい初夢見ろよ。





ふあ~お。今日はレッドクリフみにいって…疲れました。だって…長い。首と腰が…

★拍手お返事★

>1/13 絵付拍手 「シンブル」コレクターさんは世界中に~さま

そうなんですか!!いちいちシンブルという言葉に過剰反応してたらまずいんですね~!
でもにやけちゃいます、やっぱり。
ジョミ楽しんでいただけてよかったです~。うちで唯一のほのぼの系です(笑)。



>1/13 カリポンさま

新刊にご感想ありがとうございます!うおお、団子作っていただいたんですか…!適当レシピですみません…次回はぜひ片栗粉少な目で♪ あ、50ccほどの水に生姜の皮と長ネギの緑のきれっぱしをつけてもんで香りを移し、その水を少し団子のタネに入れるとふんわりしますよ。(上沼恵美子の料理番組よりお知恵拝借)

>1/14 絵付拍手 ASIAさま

ゆさゆさするのはまだ早いですかね?(そんなこともない?早いほうがいい?)
ジョミ若いですから…。それにそろそろ発情期を迎えるので♪


>1/14 Arutoさま

コメントありがとうございます!
おーそれは私と同じ「ポニョがジョミに見えてしまう症候群」ですね(違)。
ひどくなってくると、グッズとか集めだしてしまうんで気をつけてくださーい。
テラと違ってグッズの種類めっさ多いですからね~…。まともに買ってたらお金すんごいいる…。
アンソロにも応援ありがとうございます!



そのほかにも拍手下さった皆様、ありがとうございました♪
師走ぶるー、金曜劇場もまたアップします。ほぼ出来てるので。


アンソロ原稿進行状況

ネームっぽいものを…冒頭2枚だけ先にやり始めています。
…すでに鬼畜。

つい濡れ場の構図決まったものから、ペン入れていくクセが…。
がんばりますー!

あ…、だめぇ…もう…眠……っ(ドサッ)

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その23

12月31日 水曜日 (晴れ)

ジョミの水槽にブルーがやってきてもう何日か経った。
まだ目覚める気配はない。

冬眠…? んなわけないか。

そういえば、ペットショップにいた頃からこいつは寝てばかりだったな。
エサ食べなくて大丈夫なのか…そのへんがちょっと心配だが、
顔色は悪くないし表情も穏やかだ。

ジョミはほとんど一日中そばに付き添っては嬉しそうに顔をのぞきこみ、
時折その体をゆすったり、ほっぺたをつついてみたりしている。
もちろん起きないが。
20090113-1.jpg
夜になるとブルーに寄り添って幸せそうに眠る。
良かったなあ…ジョミ。仲間ができて。

ジョミの幸せそうな顔をこうして見てると…こっちも嬉しくなる。

こいつが目を覚ましたら、またジョミはどんなに喜ぶだろう。
その日が楽しみだ。






★拍手お返事★

1/13 はぶ茶さま

耳かきの梵天見るたびにオバカなジョミ妄想思い出して、
また笑ってやってください~♪



そのほかにもぱちぱち下さった方、ありがとうございました!


★インテで…★

新刊完売したとの事です。ありがとうございました。
当日昼過ぎに、最後の一冊が裏表紙に値札シール張り付いてしまって売り物にできなくなった、とメールいただいて慌てました…。
す、すみません…。
梱包する際、きっと不注意でどっかのがコピ本に張り付いたんだと…(土下座)


★名前萌え★
こんなん見つけました。
アフィリ画像を見つけられなかったので、ジャンプせねばならんのですが、

崖の上のポニョ・シンブル コレクション

いや、商品が可愛いとかどうとかいうより
「シンブル」?!
という言葉にまずビビビっときたわけです(笑)。

シンブルって何?!(ドキドキ) 
シンブルといわれたら「シン×ブルー」しか脳裏にイメージがわかない自分にとっては、この言葉に健全な意味があったこと自体が驚き。(おいおいおい)

指ぬきのことなんですね…ほおお。一つ賢くなったな…。
電車とかでうっかり耳に入ってきた会話に「シンブル」という単語があったからといって、仲間だと早とちりしちゃダメですね…(そらそーだ)。

シンブルいいよね。うん。シン素敵。
そういや、お隣に引っ越してこられた方がご挨拶に持ってきてくださったお菓子が、パティスリー・シンのお菓子でした。
差し入れでも「シンのお店のお菓子です~」とじょみったけの時に頂戴した事がありました。
ふむふむ。お店は大阪にあるのか。

…というわけで今回帰省した時にデパ地下でこの「シンのお店」(勝手に命名)を覗いてみました。
ぬおおおお、金のプリンと銀のプリンがある…っ!!
いやんジョミーとブルーみたい♪かわいー♪初めて見た~。抹茶プリンはジョミの瞳みたい♪
(すこしテラから離れろ)
見た瞬間嬉しすぎてにやにやしそうに。あっぶなー。
「シンのお店」の金と銀のプリンを見ただけで萌えられるなんて…ヤバい…。

旦那の実家への手土産のケーキをもっさり買ったあとだったのでさすがにプリンまで買えませんでしたが…夏に帰省したらぜひあそこのプリン買うぞ~♪
もちろん金と銀を両方買って眺めて楽しんでから食べてみたい。
新大阪の駅構内の土産物店にもシンのお店があったので確実にゲットできそうです♪
大阪では有名なのかな…。(無知でごめんね)

ここからはもう「萌え」の世界ではないんですが、一応名前が…ってことで。

近所にあるのが「てら鍼灸院」
うお…
ううむ…
この名前で萌えるのはなかなか難しいですね、青いおじいちゃんは喜びそうですが…。

以前県内の浄水場見学にいった駅の近くで見たのが「テラ美容院」

なんか……さびれていて、胸がしめつけられました。うう。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その22 再会

12月28日(日曜日) 晴れ

(ひゃあああ!キースキースキースっ!!)

頭の中に直接響くジョミの声に、たたき起こされる。
まだ暗い。時計を見ると朝の6時だった。日曜日だってのに…うう寒…… 

あ…そうだ…

僕は部屋の電気をつけ、パジャマの上にフリース1枚ひっかけて水槽のそばに近寄った。

ジョミが目をまんまるにして、(いや…実はいつもまんまるなんだが)こっちを見上げてプルプルしている。今日も朝からかわいい。

(キース…な、な、なにあのぶるーみたいなのはなに?ほ、ほんもの?ほんものっ?!)

「本物だよ。昨日、預かったんだ。」

(ほんとにぶるー…?ほんもの…お……)

腕まくりして金魚鉢の中にそっと手を突っ込んだ。
ジョミが息をのんで見つめている。
つんつん銀色の頭をつついてみたが、まるで死んだように眠っている。
僕はそっと両手でアルビノ人面魚の体をすくい上げた。
ジョミよりやや小さくて、ちょっと軽い。
年をとっていると聞いてたので、顔を近づけてまじまじと観察してみた。
けど…体のツヤとか…あんまり見た目じゃジョミとどう違うのかわからない。

(キースばっかりずるい)

ジョミがじれったそうに水槽の中から思念を飛ばしてくる。
わかってるさ……僕はブルーの体をジョミの水槽の中にゆっくり沈めてやり、
水底の小石の上に下ろした。もちろんすぐにジョミがすっ飛んでくる。
20090111.jpg


(ぶるー?)

水槽から人の手で持ち上げられても起きなかったぐらいだから
ジョミが呼びかけたぐらいで起きる気配はまったくない。
ジョミはそれでもこりずに何度も呼びかけて、おそるおそる体をつついてみたりしていた。

「心配しなくても、またあとできっと目を覚ますよ、ジョミ」

(そ…だね……うん。………あ、キース!)

「ん?」

(これ…みられたらはずかしい…はがして)

ジョミは水槽に貼り付けたブルーの写真を指さして赤くなった。
おお、いっちょまえに恥ずかしいなんて言い出すとは…

ジョミは可愛いなあ…と思いながらペリっと写真をはがしてやる。
するとジョミは水槽の壁をぺちぺちと叩いてまた僕を呼んだ。

「次は何だよ?」

(キース、じょみのかお……へんじゃないかなっ?かっこいいかな?)

「か…っ…」

あやうく吹き出すところだった…が、なんとかジョミの真剣な顔を見てこらえた。
かっこよくは…ないだろ…かわいいけど…という言葉は胸の奥にしまい、小さな鏡を持ってきて見せてやる。

(ありがと♪キース)

ジョミは鏡をにらみながら熱心に髪の分け目をいじくりまわしていた。


しかしその日、結局ブルーは目を覚まさなかった。





ジョミの水槽にブルー降臨~。


すすすすみませんっ…何の記事もない日記をアップしてる…おおお~
なぜか拍手までいただいてる~(…なぜ?…そっか!忘れてるぞ~い♪という愛のムチだきっと…みなさんありがとう~)

超遅くなりましたが、あと金曜劇場恋人は300歳の続きアップしてます。これは…絵はずっと前に描いてたんですが、セリフを随分変えました。
なんとか金曜日にアップしたかったんですが、伯爵と妖精見ててずれ込みました。
え?何そんな乙女なアニメ見てんねんって?
レイヴン(中の人ブルー)とケルピー(中の人キース)に注目してみてました。主人公二人のロマンスにほとんど興味わかず。
ちなみに上記二人が階段の踊り場で戦い、「どっちかが死ぬまで戦うことになるぞ!(キース声)」とかなんとか言うてた時は、あの17話の二人の戦いを思い出したもんです…。キスブルかここは…(違)。
ブルーの声を求めていろんな杉田氏出演のアニメを探してみてきましたが、このレイヴンの声ほど爺ちゃんに近い声は今までなかった気がします。低い穏やかな声でぼそぼそと。でも口調は貴族相手にしゃべってるから丁寧で。どのセリフ聞いてもうっとりでしたね。
もうまさに視聴動機、声オンリーというアニメでした。

TVアニメ「伯爵と妖精」キャラクターアリア集 レイヴンのアラベスクTVアニメ「伯爵と妖精」キャラクターアリア集 レイヴンのアラベスク
(2008/12/17)
レイヴン(杉田智和)杉田智和

商品詳細を見る


買おうかどうか迷うところです…。

あ、お友達から「杉田攻めのBLCDが出るんだよ~!」という情報いただきました。
攻めかあー…攻めなのかー…受じゃないのかあ~(悶絶)
ブルジョミかあ~…(誰が勝手にそんなことを決めたー)
ブルジョミでもいっか~♪(いや、受はジョミーじゃないし…)

明日はインテでコピー誌製本でどえらいお忙しそうだったので(年末の自分を思い出す…)
落ち着かれたらいろいろまたお聞きしようと思います♪めっさ詳しい方なので♪
去年5月個展でご一緒した際、小杉×杉田のケモノのまぐあいのようなBLCDを聞いてしまった…耳から離れない。小杉濃過ぎ…とおっしゃっていたのを最近思い出し、ぜひそのタイトルなど詳細聞かねば…!と今頃ワタワタしています。(当時そこまで興味はそそられなかった)

おお、日付が変わりましたね!今日は大阪でオタクの祭典♪
参加されるみなさま、あったか~くしてお出かけ下さいね。

「水槽の中のジョミ・観察日誌 21」 ~僕の誕生日 後編

「マ、マードックさん…あのっ…こ、こんな高価なも…」
「グレイブでいいよ、キース君。こういうおめでたい日に君みたいな子供が遠慮なんてするもんじゃないっ! はっはっは」

マードック氏の豪快な声に、僕の声はかき消された。

「いや…君がよくペットショップの水槽の前でこの生き物を眺めていると聞いてね。」


(それで300万円のコレをポンと買った…っていうのか?)

「ところがその魚、見た目と違って実は意外と年とってるらしい。エサをのどに詰まらせて死にかけたことがある」

「えええっ?!」

年とってるって…?

「いやいや、もう大丈夫。しかし…獣医が駆けつけるまでは大騒ぎだったよ。飼育担当の者たちが死んだ死んだと大慌てで知らせに来て…」

飼育担当の者たちって…複数いるわけか…なんか、すごいな…。
すごいけど、それにあんまり驚かなくなった自分もすごい…。

「逆さまにして思い切りこう、振ったら息を吹き返してくれて良かったが…あの時は慌てたな。だから、のどに詰まりそうなエサは与えてはいけないよ。その点だけ特に気をつけてくれたまえ」

「……え?…爺さん?……まさかこれ、オス、なんですか?」

「知らなかったのかい?…私は店の主人からそう聞いたんだが」

「……そう、なんですか…」

ジョミがそれを知ったら何て言うかな。
それとも、あいつ、わかってたのかな…。
僕は金魚鉢の底で眠る生き物を見つめてうつむいた。

爺さん…ってことは、この人面魚、もうあまり長く生きられないかもしれないな…。
だったらやっぱり今すぐ家に連れて帰りたい。でも…

「母さん、これ、いくらするのか知ってる?……こんなの……今日会ったばかりの人から、ポンと簡単に受け取れないよ…」

「キース…」

母さんとマードック氏の表情が曇る。僕は顔を上げてマードック氏の顔をまっすぐ見た。

「今は無理だけど、大人になったら働いて…必ずお金を払います。だから…プレゼントじゃなくて、これを…僕に売ってほしいんです」

「……売る? つまり、私からのプレゼントとしては受け取ることができない…、そういうことかね?」

マードック氏の眼鏡の奥の目がキラリと鋭く光り、その場の空気が一気に五度ぐらい冷え込んだ気がした。背中がゾクっとしたけど、僕は目をそらさず、はい、と答えた。
20090107-2.jpg

「残念だが、君のような子供に売る、なんてことはできないな。」

それまでとは違った低く感情の伴わない男の声に、うろたえた母さんの顔が視界に入る。
やっぱり僕はこの人の機嫌を損ねてしまった…のかな…。
テーブルの下で両方の拳をぎゅっと握り締めた。

ごめんな、ジョミ。

でもこんな高価なものをもらって…このままズルズルこの人のペースに巻き込まれてしまうのは、どうしてもイヤだったんだ。
母さんは…ほんともっと早く父さんと別れたかっただろうに、僕なんかに気をつかったから長いこと苦労した。今幸せそうに笑ってても、これがずっと続く保障なんて、どこにもない。

だから、やっぱり、もらえない…。ジョミ、ごめん、ほんとにごめん。

「売ることはできない。だが……こういうのはどうだろう、キース君。この魚を君に預けて世話をしてもらう、っていうのは…」
「えっ…」
マードック氏が突然何を言い出したのか咄嗟に理解できず、ポカンと口が開いた。

「すでに君は同じような魚を飼ってるそうじゃないか。世話の仕方もうちの世話係たちよりはずっと頼りになりそうだ。…どうだろう、そんな君を見込んで、これの世話をぜひ頼みたいんだが。…引き受けてはくれないか?」

そう言うとマードック氏はニッと白い歯を見せて笑った。
ああ……そういうことか。
不覚にも鼻の奥がツンとした。

「……はい…よろこんで!」

母さんがほうっと溜息をついて、よかった…と呟くと、マードック氏は母さんの手を取り興奮した口調でいきなりべらべらとまくし立てた。
「ああ…ミシェル!…キース君は本当にしっかりしたいい息子さんだねえ~!うん、やはり心優しい君の遺伝子を継いでいるせいか……いや、違うなミシェル、君の育て方が素晴らしかったんだね!さすがだ…!私は非常に嬉しいよ…感動した。キース君、あらためて言わせてもらおう、誕生日おめでとう!」

ミシェルミシェルと聞いてるこっちが恥ずかしかったが、僕はマードック氏に素直に『ありがとうございます』と頭を下げた。
心から。

帰りの車中、しっかりと密封された金魚鉢を抱きながら、母さんと楽しそうに話す男の横顔をチラリと見る。

グレイブ・マードック…
確かに鼻持ちならない所もあるし、金銭感覚とか全然ついてけないけど…
母さんのことが本当に好きなんだろうな…ってのは、側で見ててよくわかった。

そんな悪い人じゃ…ない…と思う。

応援してやっても、いいかな…。



その夜はすっかり帰宅するのが遅くなってしまい、
ワクワクしながら部屋に戻ってみると、ジョミは水槽の中で待ちくたびれたのかすでに眠ってしまっていた。

明日目が覚めたらビックリするだろうな…。
僕は金魚鉢をジョミの水槽の横に置き、すやすやと気持ちよさそうに眠る二匹を交互に眺めた。
ジョミの驚いたり喜んだりする表情を思い浮かべると、自然と頬が緩む。

僕はこれ以上ないぐらい幸せな気分でベッドにもぐりこみ、そのあと…疲れていたのかあっという間に眠りについた。




ようやくブルーがジョミのもとへ♪

あ、ロッピーで予約してたポニョの貴重品入れがようやく私の手元に♪(笑)
ラブリーです。

あ、そうそう、あまりに嬉しすぎて銀行で古い貴重品入れをATMの横に忘れてしまいました(あほすぎる)。
もちろん10分ぐらいで思い出して銀行にとりに行ったんですが…すでに忘れ物として無事届けられ、支店長の手に渡って中身をあらためられておりました…

もーまっつぁおになりましたー…そこの銀行とゆうちょの通帳のほかに、シティの申込み時に入金した時の控えが何枚も…さらに恐ろしいのが9月のシールラリーで作ったジョミブルシールの残りとか(捨てろよ…しかもサークル名とか書いてるしっ、うわー!)、コミケから届いた連絡ハガキとか…竹宮先生の個展のご案内ハガキとか(なぜそんなものを持ち歩くっ?!)…委託本の売上控えとか…その……
あまりにオタク色強すぎる怪しい中身で…

「こちらでよろしいでしょうか?」
…と、目の前にばばんと広げられた日にゃもう、恥ずかしさで顔から火が出そうでした。

あああううう…いろいろきちんと処分しておかねばうっかり死ねない…とつくづく思いました。
ほんまにドキドキした…あああ。あそこの銀行もう行きたくない…(しかし我が家のメインバンク)

みなさんも落し物には気をつけてね~♪
あ!いつも拍手ありがとうございます!
新春漫画や拍手小話にコメントいただけてすごく嬉しかったです♪

なんというか…文字書きの能力皆無なのに最近やたら文字率高くてすみません…。
漫画にしてるヒマがもうないんで…苦肉の策です…。
とてもじゃないけどSSとかいうレベルではない駄文ばっかりで誠にすみませんが
「あっ、この人は文章も漫画もヘタなのね…」とご理解いただいた上でさくっとスルーしてやってください。
じゃあ何が得意分野やねんお前…と聞かれると…

やっぱ…「絡み絵」でしょうかね…。(普通の絵じゃないのか…orz)

ベッドでまぐわうジョミーとブルーを描いてる時が一番自分いきいきしてる気がします(遠い目)…
大阪インテに行かれる方はぜひ新刊立ち読みして「あーなるほど」と笑ってやってください。

ようやくユリ様にお渡しする分を製本しました…(おっそー…)。
当初冬コミで販売する予定だった数、ようやく全部完成した計算になります…。
遅くてすみません。

インテ委託販売用は無事大阪に着いたとご連絡いただきました。良かった…。
そちらもどうぞ宜しくお願いします。

お返事はまたあらためて♪

「水槽の中のジョミ・観察日誌 20」 僕の誕生日~前編

12月27日 土曜日(晴れ)

今日は僕の誕生日だ。
土曜日だから母さんは仕事が休みで、朝から家で大掃除してるんだけど、
鼻歌なんか歌ってなんだかとても機嫌がいい。
換気扇の掃除がそんなに楽しいのだろうか?と、
僕も網戸の掃除を手伝いながら不思議に思った。

「さ、今日は大掃除を済ませたら、キースの誕生日だから、おいしいものを食べに出かけるわよ。」
「え?別に出かけなくてもいいけど。寒いし。作るの大変だったら出前とかでいいよ。」

母さんはちょっと固まって、少し困った顔をしたが、ふう、と溜息をついていきなりこう言った。


実はね、会ってほしい人がいるの────取引先の人でね、───



いや、そういう日が来るかもしれないとは思ってた。母さんはまだ若い。
母さんが望んで相手がいい人だったらおとなしく祝福してあげよう、とか考えていたんだけど、実際に切り出されると…やっぱり動揺した。

「……なんで、わざわざ…こんな日に?」
「こんな日だからよ。あなたに会って…お祝いしたいって、どうしても」

参ったな。
母さんが誰かと幸せになるのは別に全然構わないけど、その知らない人と自分が親子として付き合わなければならないのは…あんまり考えていなかった。
というか、考えないようにしてたのかもしれない。
でもこんな些細な事で、これまで色々苦労してきた母さんを困らせたくはない。
わかったよ、と言うと、母さんは心底ホッとした様子で笑った。

そのあとは────

とにかく、驚きの連続だった。
普通の人じゃ、なかった。



まず、いきなり自宅の前にお迎え?のリムジン??らしき車がきて呆然。
(テレビドラマでしか見たことがないが多分あれがそうなんだと思う)

で、中から秘書(いや、もしかして執事???)らしき老人が現れてうやうやしくお辞儀をし、「ミシェル様、キース様、お迎えに参りました」とかなんとかのたまった。キース様って…ええ?

あれよあれよと車で連れて行かれたのは少し郊外にそびえたつ一件の高級レストラン。
中に入ると従業員総出でのお出迎え。
広いレストランは……どうやら貸切。

母さんは…どうやらこういう待遇にはもう驚かないらしい。
携帯の画面を見ながらにこにこと微笑んで「少し混んでて遅れたけど、もうじき着くんですって」とか言っている。

緊張して動揺しているのは僕一人なのか?
落ち着こかなければ…と、出された水をカラカラの喉に一気に流し込む。

ちょうどその時、「彼」が大きな声と共に僕らの前に姿を現した。

「ミシェ~ル!待たせたね!今日も美しい♪ おお、キース君、初めまして。私はグレイブ・マードック。グレイブと呼んでくれたまえ」


……呼べるか。


とにかく大きな声でよく喋る男だった。
自分の話に酔ってるようなところがある。
話は長いが、要約すると、全部母さんを褒め称える美辞麗句と自分の自慢話だ。
左の耳から右の耳へと話を流しながら、次々と出される料理を、一生懸命慣れないナイフとフォークで刻んでいると
「…だよね、キース君?」
と、いきなり話を振ってくるので油断ならない。

だが適当に相槌を打つと満足げに頷いているから、わりと単純な人なのかもしれない。

メインの肉料理の…牛のナントカいう部分の…ビール煮込みっていうのはトロトロですごく美味しかった。こういうのを食べると、一人ぼっちで留守番しているジョミのことを思い出す。あいつにも少し食べさせてやりたかったな。こんなところで残して持ち帰るなんてのは、無理っぽいけど。

ひととおりコース料理が済むと、照明が落とされた。
そして11本のローソクに火の点った長方形のばかでかいケーキがしずしずと登場する。

…一体何人で食うんだよ?結婚式か?と突っ込みたくなる。

室内の一角にスポットライトが当たると、いつの間にかそこには数人の歌い手らしき服装の女性が並び、壮大な「ハッピーバースデートゥーユー」のコーラスが始まった。

プロか?
この人たちはプロなのか?
いやもうただひたすら唖然とする他なかった。

「さあ、キース君、一息で吹き消すんだ!」

マードック氏の芝居がかった声ではっと我にかえる。
いろいろ思うところはあったが、黙って言われた通りにローソクを一息で吹き消した。
暗転した部屋に照明がパッとつき、周りのみんなが口々におめでとうと言いながら拍手をする。

いいのか母さん、なんとなく…この人に圧倒されて、雰囲気に流されてるんじゃないのか?

そう思って母さんをチラっと見たが、そんなことを聞くわけにもいかず僕はまたうつむいた。

「キース君、さあ。これは私からのプレゼントだよ。受け取ってくれたまえ」

その声を合図に従業員がワゴンでゆっくりゆっくりまるで割れ物を扱うように何かを運んでくる。
赤い布がかかっていて中は何かわからない。

さあ、とマードック氏に促され僕はおそるおそる赤い布をとり、息が止まりそうになった。




そこには、水がたっぷり入った金魚鉢があり、
ジョミと同じようにまるまるとした…アルビノ人面魚が眠っていた。
20090105-1.jpg

(後編へつづく)





年末のキースの誕生日にあわせ、お祝いがてらなんとしてでもアップしたかったんですが、時間的に無理でした。遅くなったけど、キースお誕生日おめでとう。

サイトも改装したい…うああ…時間がほしい。ひたすらほしい。(ほしけりゃ頑張って作れ)

でもずーっと変えたいと思ってた拍手絵、どりゃーっと気合入れて…それでも多分2時間ほどかかりましたが全部変えました。
ジョミブルなのかコレ?というイマイチ謎な小話に絵をちょこまか添えてます。


そんなこんなで、コメント、メールへのお返事、またちょっと遅れてます、すみません。

10日からはアンソロの原稿頑張ります。絶対に1月中に仕上げる。
できれば2月に編集作業をしながらもう一冊個人誌の原稿やりたいので…(死ぬぞ)
ああ、3月に向けてのやる気だけは…そりゃもう。めらめらめら~!
(……自家通販…3月頃になるかもしれません…土下座)


あ!冬コミ前に言い忘れていました…。

「遅青」(キスジョミ)様の新刊「くじら食堂」に、ブルーの遺影で参加させて頂いてます(笑)。
カプ関係なしに面白い本ってありますよね。まさにそんなお話。
漫画でも小説でも、とにかく笑いのセンスとストーリーの面白さは抜群ですよ~。

また続けざまに怒涛の勢いで後編もアップしたいと思います。
あああ、師走終わっちゃったけど師走ぶるーもちゃんと終わらせたい!

「水槽の中のジョミ」 その19

12月25日 木曜日 (晴れ)

クリスマスということで昨日の晩御飯はジョミの好物の油っこいものがズラリと並んだ。
喜ぶジョミの顔を思い浮かべながら、僕はこっそり小さな皿に少しずつそれらをキープした。

ケーキも喜ぶかな…?

クリスマス用のケーキはクリームが甘すぎてあんまり好きじゃないので、僕の分をまるごとジョミにあげることにした。

果たしてジョミは…喜んだ。

(いちご?いちごおいしいね、キース!もっといちご!)

唐揚げやピザやフライドポテトといった油ものをペロリとたいらげてから、甘ったるいクリームのケーキをバクバク食べた。すごい食欲だ…。ちょ…どんだけ食うんだよお前…。

その食欲がストレスによるものだと気付いてやるのが少し遅すぎた。

30分ほどして、ぱんぱんにふくれたお腹をさすりながらよろよろ泳ぐジョミは…完全にメタボ人面魚と化していた…。

(キース…くるしい…おなか…くるしいよぅ…うええ)
20081225.jpg


可哀想なことをしてしまった…。
今度から調子にのって食事をやり過ぎないようにしなければ…。


ちなみに今日母さんは、夕方から人に会うとか言ってやけに念入りに化粧して出かけた。
まだ帰ってこない…。

もしかして…誰かとデートとか…ま、別にいいけど。







めたぼジョミ、食いすぎで苦しむの巻。






いや実は昨日油っこいもの食べ過ぎたのか、深夜の眠気覚ましのコーヒーがぶ飲みがまずかったのか、今日夕方から急激に胃がキリキリ痛みだしました…胃痛…なんて何年ぶり…(基本的に胃腸は丈夫♪)

多分、某製パン会社のクリスマスケーキがヒジョーに甘くて食後胃にもたれたことと、ひたすら飲み続けたコーヒーが原因かと。

今日は晩御飯ひとりだけ雑炊にしました…胃にやさしい…あったまるー。
コーヒーもやめて紅茶に。

残り7ページです。(え?!)
2ページはペン入れとあらかたトーン貼りも終わってるので、これから仕上げなければならんのは5ページ。総ページ数36ページ。(うち小説12ページ)
2週間で何枚描いてんねん自分…
根性出して頑張ります。

ちなみにえろはかなりハードになりました。
さー頑張ろ。

応援コメントありがとうございます♪レスはコミケ後に♪

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その18

12月15日 月曜日 (晴れ)

先週の土曜日に参観があったので、今日は代休だった。
珍しく母さんも休みをとって家にいた。
で、朝からうるさいシロエも遊びにきて僕の部屋に居座ってゲームをしていた。

「お昼はオムライスよ」と母さんが呼びにくると、シロエは「うわあ、大好物です、嬉しいな」と子供っぽくはしゃいで見せた。
シロエは、大人の前だと態度をコロっと変える。そのせいか先生や親にはわりと受けがいい。
水槽の中ではジョミが(おむら…いす?って…なに?)と丸い目をくりくりさせて首をかしげている。

……かわいい。

「あっ、おばさん、僕、ケチャップで絵を描くのうまいんですよ!もしまだだったら是非やらせてくださいっ」

いきなりシロエが意味不明なことを言い出した。
ケチャップで絵?

部屋に小さなテーブルを出して、その上に台所から運んできたオムライスの皿を二つのせる。
シロエはケチャップを構えると「まあ、見てて」とほくそえんだ。





「できた」
「???」
「お前の人面魚さ。どう?うまいだろ」
20081215-2.jpg

……ああなるほど。言われてみれば似てないこともない。

シロエはできあがったオムライスを水槽のそばに持っていき、ジョミに見せた。
「ほーら、見てみろ。これ、お前の顔だぞー。どうだ?気に入ったか?」

ジョミは初め、シロエが近づいてきたので警戒心をむき出しにしていたが、オムライスの可愛い顔が自分だと言われ、ぽっと頬を染めてキラキラ目を輝かせた。

(じょみのかお?キース、これじょみのかおだって♪かわいー)

ジョミが照れくさそうにもじもじするのを見たシロエはニヤっと笑うと、おもむろにスプーンを取り出した。そしてオムライスのジョミの目の部分に「ぐさ~~っ♪」と歌うような声と共にブスリと突き立てたのだ。

(ぎゃあああああああああーーーーーーーーーー)

ジョミは顔面蒼白になった。無残な姿になったオムライスを、口をぱくぱくさせながら凝視していた。

「ぐさー♪」
それを見たシロエは、もう片方の目にも容赦なくスプーンを突きさした。

(いやいやいやいや!いたいいたいいたいいたい!!)

ジョミは水槽のガラスをぺちぺちと叩いて首を激しく左右にふった。

シロエは悶絶するジョミを眺めて、嬉しそうに笑った。

「どこから食べよっかな。ほっぺたから。ざっくーん♪……パクっ」

(ぎゃあああ!ばかばかばかばかシロエのばかっ!!うわああああああああああん)

ジョミは水底につっぷしておいおい泣いた。

「へっへ。僕の指を噛んだりするからだ、この不細工ピラニア。思い知ったか。」


水槽を覗き込みながら、満足そうにオムライスを食べるシロエ。
つくづくヤな性格だなコイツ…。





ぽにょオムライスは先日家で作ったら、はじめ好評だったんですが、食べる段階になって子供らが「かわいそうすぎてどこから食べたらええのかわからへん~。二度とぽにょ描くのやめて~」と言われました…。なぜだ…ポケモンやたまごっちの時はぱくぱく食べてたのに、なぜぽにょはかわいそうなんだ??子供の発想ってときどきわからん。
私が自分のオムライスをざくざく崩して食べてると「ぎゃー!いきなり目ぇつぶした!」「鬼や鬼!」とかさんざんでした。(←自分のオムライスにジョミを描いた人)

そうそう!昨日の夜、ゆりさまから冬コミの原稿頂戴しましたーーーー!!
(よかった…)
ごっつい素敵です…♪私がリクエストしたあーんな体位やこーんなシチュ(何をリクエストしてるんだこいつは)が盛りだくさん♪…なだけじゃなく…あっ…も…ちょ…(悶え中)

とにかくはかなく夢のように美しいブルーです♪ジョミーほんと偉いわ…よくそこまで…

嬉しかったので、扉絵、挿絵、一気にだーっと描きました。生まれて初めてヨギとマヒルも描きましたよ…♪楽しかったです。

今回、これまでとはトーンの貼り方というか、影のつけ方を変えてアニメ塗りっぽく仕上げてみました。
いろいろ試行錯誤してますが、印刷でキレイに出るかどうか…やってみないとわからないからなあ…。


★拍手お返事★

>12/14 河野さま

もふもふ加工?!おお、鋭いですね~!いずれ出てくると思います(にたり)。
応援ありがとうございます!!がんばりまーす。


>12/14 はぶ茶さま

職場にぽにょがいるんですか~素敵~♪私なら見るたんびにゴロゴロ萌えちゃいそうです。
№6面白いですね~ありがとうございます♪児童文学?なんですかね?(でも漢字にはかなりルビふってるし、やっぱり児童向けなんでしょうね)今日は4巻読みました♪ネズミとのダンスシーンでまた萌えてしまう自分(オイ)。でも人狩りにあって二人とも連れて行かれちゃいました…ああドキドキ。早く5巻こ~い♪
あ、劇場版は映画館でご覧になられたんですね~。大画面でカヲルくん…いいっすね~。でも横に旦那がいてたらうっかりハアハアできないですね…。ひっそりハアハアでしょうか(違)。
ぶるーを彷彿とするようなあれやこれやオススメなご本とかありましたら教えてくださいませ♪
みつくら様のアルタミラSSは…ものっそい鬼畜ですが、すんごい素敵なハレブルです♪めちゃ萌えます。ちと落ち着いたら(年明けかな…)ぼちぼちアップしますね~♪お楽しみに~♪


>12/15 純璃さま(絵付き拍手)

いえ、そんなっもう、こちらこそ勝手に無断ですみませんっ(滝汗)。ああっ…リンク貼って頂いて本当にありがとうございます…。じょみったけではこちらこそいろいろすみませんでした~。え?!うちの本を?!あああああありがとうございます…(どきどき)♪
そんな緊張だなんて…うあー…とんでもないです。若くて可愛い純璃さんにこっちが緊張しっぱなしでした。こんなんですが、またぜひオフでもご一緒して下さいね~♪
(あのときの居酒屋は安かったなあ…)


>12/15 天野沙織さま

そんな…嬉しいコメントありがとうございます!
えええ!ついに完成?!じょじょじょじょみぶるですかっ!!
うおおおお、今からすっとんで見にいきます!



そのほか拍手くださった方、ありがとうございました。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その17

12月1日 月曜日 (晴れ)

ジョミは食欲が戻ってから、みるみる元気を取り戻した。
ずっと遊びに来たがっていたシロエをそろそろ呼んでやってもいいかもしれない。

(キース、きょうのしんぶんみた?)

ジョミの質問は最近じゃもう日課みたいになっていた。

「ああ、載ってなかった。でもまた明日チェックしておくよ」

(そっか…)

「元気出せよ。気長に探そうって決めただろ?な?」

(うん)

たとえ毎日、新聞やニュースでチェックしても、どこに売られたかわからないたった一匹の人面魚を探しだして再会するなんてことは、ほぼ絶望的だということぐらい頭のどこかではわかっていた。
だがそんなそぶりをジョミに見せるわけにはいかない。
ジョミには希望を与え続けてやりたい。どんなちっぽけな希望でも。

(ブルーにあいたい……ああ、あいたい……あしたはみつかるかな~)
20081130-1.jpg
貼り付けた写真に赤らめた顔をすりつけて嬉しそうにもぞもぞしてる姿を横で見てるのは、すごくフクザツな気持ちだった。明日って…どんだけ期待してるんだジョミ…

ああ…ほんとに見つかってほしいよ…。





あおたん様から以前いただいたSSやイラスト、アップしました。
サイトにあげるのが遅くなってしまって申し訳ありません~。
えろすなアルタミラ子ぶるー♪第二部まで。
悶える子ぶるーたんに激しく萌えて下さい♪SSはもちろん裏です♪うっふっふ。


それからもう一つ!
みつくら様に以前「私の求めるハレブル・アルタミラ編」について、つらつら自分の中のエロ設定をご説明したところ、なんと、SSにしてくださいましたー!ぎゃーーーー!
もう…私の大好き設定がぎゅぎゅっとすべて詰まってて、さらに激しくて…(どんだけ鬼畜設定やねん…)
ぽちぽちと駄絵を添えつつ(これはもう描かずにはいられない…)アップしていこうと考えています。
我慢して我慢して我慢して……どかーん♪なアルタミラのハレブルです。(何だその説明…)
自分がぼんやり思い描いていた妄想を、こんな風に形にして下さって感無量です…。
うふふふふ~。こちらも凄いです。お楽しみに。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その16

11月26日 水曜日 晴れ

ジョミの食欲が戻ってきた。
鶏肉が気に入ったようなので、冷凍庫にあった焼き鳥をチンしてジョミに与えてみた。

…案の定大喜びだった。
タレたっぷりの串にまるで鉄棒でもするようにしがみついて食べたせいで、顔から頭からベトベトだ。

あんまり汚いのでバケツに入れて風呂場に運び、じゃぶじゃぶ洗ってやる。
気持ちいいらしく、手の中のジョミはふにゃっと脱力していた。
ぷにぷにの体を僕に預けて。かわいい。

この季節、水は冷たくて掃除の時間雑巾を絞るのもイヤだが、ジョミのためなら全然平気だ。
汚れはすっかり落ちた。ちいさな頭をマッサージしてやる。
20081125.jpg

(キース…)

「ん?」

(キース……ずっといっしょ?じょみひとりにしない?)

ぴたりと手が止まる。こいつ…そんなこと考えてたのか…。

「しないよ。心配するな」

よしよしと撫でてやると、ジョミは体を丸めて僕の冷たくなった指にきゅっとしがみついた。

(ブルーもそういった。ブルーうそつき)


「そんなこと言うな。仲良かったんだろ?どこかできっとジョミのことを思いながら元気に暮らしてるさ。それに珍しい生き物だし、噂になって居場所がわかる日が来るかもしれない。これから気長に探していこう、な?ジョミ」

ジョミはうるんだ目でこっちを見上げて、こっくりうなずいた。

ジョミの手前、探すとは言ってはみたが…
新聞とかテレビのペット特番とか地道にチェックするしかないのかな…。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その15

11月25日 火曜日 晴れ

しばらくろくに口もきかなかったジョミ。
ブルーがいなくなったショックから初めの数日は食事もとってくれず、ずいぶん心配した。
ポテトチップスの袋を見せてもそっぽを向いてふて寝。
ショックというより僕に対する態度から、意固地になってるように感じたので
食欲をそそる香りのぷんぷんする食べ物でジョミの気を引く作戦に出た。
食べさせたことのない物の方が食いしん坊のジョミの好奇心をそそるに違いない。

まずはたこ焼きを水槽の前で見せびらかして食べてみた。
ソースの上で踊るかつおぶしは、その香りと共に視覚効果でも食欲に訴えるものがある。
ジョミは水槽の中でごろんと寝返りを打ち、こちらをちらっと見るとまた背を向けてしまった。

たこ焼き作戦失敗。

次の日はおやつの焼き芋。甘いにおいをもわもわ漂わせながらまた水槽の前で食べてみた。
ジョミは寝転んだまま、じーっとこっちを見ていたが結局浮かんではこなかった。

焼き芋作戦も失敗。
じゃが芋が好きだからさつま芋にも興味持つかな…と思ったんだけど…。
あ、ジョミは甘いものはあんまり食べなかったな…。

その次の日の晩御飯は鶏のから揚げだった。
僕は台所で母さんが揚げたばっかりのアツアツをこっそり二個ほど掠め取ると、キッチンペーパーに包んで部屋に持って行った。
食欲をそそる香りが水槽の周りに充満する。
水槽の底に突っ伏していたジョミが、むく、と起き上がりこっちを見た。

「ジョミ、これ食べたことないだろ?美味しいんだぞ」

僕は揚げたての唐揚げにゆっくりかぶりついた。
ジョミの目が大きく見開かれる。
ぐっと歯を立てると香ばしくカリっとした衣の中からアツアツの肉汁がじゅっとこぼれた。

「うわあちあちあちあちっ…はふ…っ」

あふれる肉汁で口の中をちょっと火傷した。でも美味い。はふはふしながらゆっくり噛むと、サクサクと衣の砕ける音とジューシーな肉の味が口の中いっぱいに広がった。
ジョミがゴクリと唾を飲む。

「…美味しいなあ……いらないなら僕が食べちゃうけど、いいかなジョミ?」
そう言って残りの一個を食べようとした時、ジョミがふらふらと水面に浮き上がってきた。

「キースだめっ。それジョミのっ」

ぷかりと出てきた顔の前に唐揚げを差し出してやるとジョミは久しぶりに目をキラキラさせた。
20081125-2.jpg

普段ならイルカのようにジャンプして僕の手から食べ物をかっさらって行くのだが、さすがに数日の断食で弱っているのかそこまではしなかった。

「ゆっくり食べろよ。熱いからな」

ふうふうと少し息をかけて冷ましてやってから口の近くまで下ろしてやると、ジョミは唐揚げにぱくりと食らいつき、満足そうに笑った。

本当に久しぶりにジョミの笑顔。
よかった…
このまま何にも食べないで弱って死んじゃったらどうしようと本気で心配した……

気がつくと僕は笑っていた。一心不乱に唐揚げをほおばるジョミを眺めながら。

部屋の外から、ご飯よ、と僕を呼ぶ母さんの声。
わかったすぐ行くよ、と返事して、僕はジョミが綺麗に食べ終わるまで水槽の前でじっと待った。
何日も食べずにいたため小さくなった胃袋は、大きな唐揚げ一個でどうやらいっぱいになったらしい。

ジョミはお腹をさすりながら幸せそうな顔で水底に沈んでいった。

胸がじんわりあったかくなる。
唐揚げ作ってくれた母さんに御礼言わなきゃ…

そうだ、これまで…僕もジョミのことで頭がいっぱいで気持ちに余裕がなくて、冷たく当たってた…。
ちゃんと謝ろう。




ジョミ復活のきざし♪

表紙カラー絵は下塗りまで完了しました。影付け頑張ります。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その14

11月14日金曜日 (晴れ)

いとしのブルーがどこかに売られてしまったと知ったジョミ。
ショックを受けるのはわかっていたけど、ここまで毎日落ち込んだ姿を見ていると、本当のことを伝えない方がよかったのかな…という後悔が胸をちくちくと刺した。

20081115.jpg
今日もブルーの写真を貼り付けたところにうずくまってじっと動かない。

…暗いよジョミ…

前みたいに、やんちゃでわがままでもいい。
早くショックから立ち直って元気になってほしい。

ジョミ、お前の笑った顔が見たい…
でないと僕も…参ってしまいそうだ。





愛のベクトルはおおまかに キース→ジョミ→ブルー。
別に一方通行ってわけじゃなく、ジョミもキースのことが好きですが
「好きレベル」に大差があるんじゃないかと。

おさかなブルーはジョミに会えなくなっても大して落ち込んでなさ…

負けるなジョミ♪

そうそう!子供の誕生日にトイザらスに連れてって何欲しい?と聞いたらぽにょの絵本とぽにょのペンケースを欲しがったので、購入しました。
これはね~もう、めさめさかわいいんですよ~…画像…ありましたー!さすがアマゾン~
崖の上のポニョ 海のなかまシリーズ 平ポーチ崖の上のポニョ 海のなかまシリーズ 平ポーチ
(2008/08/21)
不明

商品詳細を見る

デジカメでも撮ってみたんですが、きらきら光るビニール素材のためか撮るのが難しい。
写真ではわかりづらいですが、ポニョと妹たちのイラストは透明のビニールに描かれていて、下の淡いブルーの生地にクラゲとか海の模様が描かれてて二重になってます。
質感と色合いとポニョの絵が絶妙にハートをくすぐる…。夏っぽい感じのポーチです♪

「水槽の中のジョミ観察日誌」その13

11月5日(水曜日)晴れ

ちょっと熱っぽかったりもしたけど、三連休の間外に出ずゴロゴロ過ごしたせいか、体調はすっかり元に戻った。

あれから母さんとまともに話をしていない。
別にいまさらショックだ、とか傷ついた、とかいうわけじゃない。

なんとなく…そういう気分になれなかっただけだ。

で、今日の朝、僕に牛乳の入ったコップを渡しながら、母さんは溜息をついた。

「ずっと口をきいてくれないのね。まだ怒ってるの?」

「…?」

「……悪いと思ってるわ。でも、隠しててもしょうがないでしょ。たった一人の家族なんだし」

なんだか思いつめた横顔を見て気付いた。
僕が怒ってると思ってたのか…。

「別に…怒ってなんかないよ……」

「え?…」

「……ごちそうさまっ」

僕はパンを口に押し込み、牛乳で一気に流し込んで席を立った。



『隠しててもしょうがないでしょ』

あの人面魚が売れてしまったことをいつまでジョミに隠し通せるだろう…と日々悩んでいただけに、そっちの言葉の方が今の僕にはなんかグッサリきた。


そうだよな…いつまでも隠してても…しょうがないよな…
隠し事をしてるせいなのか、前みたいにジョミに笑ってやれない。
くりくりした緑の目から…つい逃げてしまうようになっていた。

もしかしてジョミが最近駄々をこねたりわがまま言ったりしなくなったのは…
…ジョミなりに気を遣っているのか?



その日の夜、僕はバケツにジョミを入れて風呂場に連れていった。
ジョミはシャワーが大好きだ。
こうして時々バケツごと風呂の隅にちょこんと置いてシャワーをかけてやるととても喜ぶ。

すっかりご機嫌な様子のジョミに僕はとうとうあのことを切り出した。


(………いない?ブルーが?…)

バケツの中ではじけていた笑顔がすっと引っ込んだ。

(会えないの?)

僕がこっくりうなずくと、ジョミの目ははりさけんばかりに見開かれ、あっというまに涙でいっぱいになった。

「ずっと黙ってて…ごめん、ジョミ」

20081105.jpg

まんまるな目からポロリと一粒涙がこぼれおちた。
そのままジョミはドブンとバケツの底に沈むと、つっぷしたまま浮かび上がってこようとはしなかった。
小さな背中は可哀想にぷるぷる震えていた。

ジョミがブルーに会いに行くのをいつもどんなに楽しみにしていたかよく知っているだけに、胸がえぐられるような気分だった。


「水槽の中のジョミ・観察日誌」その12

10月27日(月曜日) 雨

ペットショップに行きたくないから「風邪気味だ」とジョミに言い続けていたら、
本当に風邪をひいてしまったらしい。
学校で頭が痛くなって、昼から少し保健室で横になっていた。
おうちの人を呼ぼうか、と聞かれたけど、一人で帰れるからと断って帰ってきた。

でも僕が具合悪そうに帰宅すると、ジョミはすごく心配してくれる。
親よりも。

ジョミに心配そうな顔をされると、正直嬉しい。くすぐったいような気分になる。
ずっと風邪ひいててもいいな…。

水槽に貼り付けたアルビノ人面魚の写真を毎日幸せそうに眺めているジョミ。

だめだ…考えれば考えるほど、ホントに頭が痛くなってくる。
いつまでジョミに隠し通せるだろう…
ジョミにはいつまでもニコニコ笑っていてほしいのに。


「キース…」

コンソメパンチを部屋に持っていこうとして台所を出たところでいきなり声をかけられてビックリした。
母さんだった。
20081024-3.jpg
「おかえり…早いんだね」
そのまますっと通り過ぎようとすると腕をつかまれた。

「キース、学校で具合が悪くなったんでしょう?病院に行かないと」

連絡したのか…
思わず心の中で舌打ちする。

「平気。熱はなかったし、痛み止め飲んだら治ったから」

イライラする。腕に食い込んだ指を振り払ってやりたい。
その顔を見たらまた頭痛がぶり返しそうだ、という言葉をぐっと飲み込んで、離して、と呟いた。

「キース…あのね、それと…大事な話があるの。聞いて」

母さんは僕の腕を離さずにそう続けた。

「パパとね、正式に離婚したの」

「……そう」

僕は自分の腕を引き抜いてそのままくるりと背中を向けた。

僕の名前を呼ぶ声がしたけど無視して部屋に向かう。

だからなんだっていうんだ。
おめでとう、とでも言って欲しいのか?

くだらない。


力任せに部屋のドアを閉めると、水槽の中でジョミが大きな目を見開いて固まっていた。

「あ…ごめんジョミ…驚かせて…」

にっこり笑ってコンソメパンチの袋を見せてやる。
でもジョミはまだ心配そうな顔のままだった。






10月末にアップしようと思ってそのままコロっと忘れてました…(汗)
しかしなんという汚いラクガキ…orz

えらい今回暗い展開ですみません~
またじきに浮上します♪

あ、書き忘れてましたが
金曜4コマ、遅れに遅れて日曜日に更新しました。

「水槽の中のジョミ・観察日誌」その11  ドナドナ。

10月16日(木曜日)晴れ

今日は久しぶりにすごくいい天気だった。
学校の帰りに校門を出たところで、ドンとランドセルを後ろから押されて少しつんのめった。

「またあとで行くからなー、おまえんち」

シロエが笑いながら僕の横をすり抜けて走っていく。
相変わらずな関係だがシロエの言葉や態度に以前ほどのとげとげしさは感じない。
僕にもう耐性がついたのか、あいつが変わったのか。


家への帰り道、ペットショップの水槽を一応チラっと確認するのはいつものことだ。
でもこの時間あのぐうたら人面魚が起きていたことはほとんどない。
ジョミを連れていくと、何か引き合うものがあるらしく、このところちょくちょく目を覚ますようになっていた。その時のジョミのはしゃぐ顔を思い浮かべてふと笑いそうになり、あわてて顔をひきしめる。

さあ、今日も寝てるんだろうな─────

え?

いない?
20081015-2.jpg

いない!どこを見てもいない!!なんでだ?!

心臓が急にバクバクしてきた。落ち着け、落ち着け、と必死で自分に言い聞かせる。

死んだとは限らない…ちょっと水槽を移ったとか…

僕はペットショップの扉を開けた。
そんなに広くない店内。ざっと見回したがそれらしい生き物の入った水槽はどこにもない。
胸がちりちりする。ジョミになんて伝えれば…

「いらっしゃい。何かお探し…かな?」
奥からひょろりと痩せた店のおじさんが顔を出した。

「……あ、あの…昨日までここにいた…あの人面魚はどうしたんですか?!」

「ああ、アレは今朝売れたよ」
おじさんはニコニコと嬉しそうに答えてくれた。

売れた………300万円もするのに?!

すーっと血の気が引いていくのが自分でもはっきりわかった。

うかつだった。あんな値段だから永遠に売れないだろうと勝手にどこかで安心していた。

そのあとおじさんに何を言ったかもあまり覚えていない。
のろのろと重い足をひきずるように家に向かうと、玄関の前ですでにシロエがぷりぷりしながら僕の帰るのを待っていた。

遅いぞ、何寄り道してたんだ!…とかなんとかいう声をぼんやり聞きながらポケットから鍵を出し、鍵穴に差し込む。

いつもならもうすぐ会えるジョミの顔を思い出して嬉しくなる瞬間なのに……気が重い。
ジョミには…まだ切り出せない。きっとショックを受ける。
しばらく黙っておいて、様子をみてちゃんと説明しよう…。

おっじゃまっしまーす!と歌うように靴を脱いで部屋に入っていくシロエの背中を眺めながら、僕は深く溜息をついた。


(キースおかえり♪)

部屋に入るとジョミがキラキラした目で水槽の中から僕に思念波を飛ばしてくる。
水槽に貼り付けたおさかなブルーの写真が目に痛い。
はがしてしまいたいがジョミは怒るだろう。

早速部屋に寝そべって持ってきた漫画を読み始めたシロエをチラっと見やってから水槽に近づき、いつものようにただいま、と心でこたえて必死で笑顔をつくる。

つぶらな緑のくりくりした目がさらに大きく見開かれる。

(キース…?どこかいたい?かおいろわるい)

ジョミがこんな風に僕のことを心配してくれるのははじめてのことで。
嬉しいけれどまさか本当のことを言うわけにもいかず、うん、ちょっとね…と小さな声でこたえる。

(お腹が少し痛いかな…今クラスで風邪がはやってるからそれかも。今日は一緒にお出かけできないけど…いい?)

(おでかけいつでもいい…キースげんきになるほうがだいじ!…キースびょうき、ジョミかなしい)

本当に悲しそうな顔をするジョミがいとおしい。
このままジョミがあの人面魚のことを忘れて僕のことだけを思ってくれたらもっといいのに…。

「キース、腹減った~。何かない?」
後ろからシロエの声がして、今何か持ってくる、とふりかえりながら答えた。

(キースぐあいわるいのに!ジョミ、シロエきらい)
ジョミは水槽の中からシロエにガンを飛ばしてぷりぷりとむくれた。

(いいんだよ、ジョミにもコンソメパンチ持ってくるから待ってな)

僕はそっと部屋をあとにした。



いつ本当のことを切り出したらいいだろう……
どんな風に話してやったらジョミのショックが一番少なくてすむだろう…

できるだけジョミを傷つけたくはない……。

でもいい考えは浮かばなかった。

台所でお菓子の入っている戸棚からコンソメパンチとミニカステラの袋を引っ張り出しながら
僕はしばらくこのことを隠し通そうと心に決めた。




イベントが終わってようやく今頃じわじわと脱稿喜びモードに浸ってます(遅)。
今回ホントギリギリまで切羽詰ってたんで…。
Je te veuxⅡの挿絵、アレが一番大慌てで描いた一枚でした。
コピーショップ開店時間までに…と当時必死だったので…
30分で二人分の全身絡み絵を白紙から一気にトーン貼りまで仕上げたのは多分自分の中でも最速記録だったんじゃないかな…。すごい集中力でした。

しばらく怒涛のオン更新になると思います♪
長らくお休みいただいてたサイトの連載漫画や青ずきんちゃんも再開します。
あとジョミブル絵チャログをまた後日裏の方に一挙にアップします。
(非常に遅いアップですみません……もういつの話だよソレ…な状態で…)
マクロス部屋のちびブレラたんも多分再開すると思います。
そのへんぼちぼち更新しながら3月の企画本の方をすすめていこうと思っています。
今週中にあと少し執筆依頼…企画が企画なだけに…ダメもとですが…思い切ってアタックしてみようと思います。はい。
せっかくの企画なので思い残すことのないように、ああ、いい本だったよねと思っていただけるように…精一杯頑張りたい。

この日記もついに30000ヒット越えて嬉しい♪ありがとうございます♪
サイトよりもこちらのブログの方がサーチ登録長かったんで、どっちかというとサイト自体よりもこちらに愛着があるんですよね…。

最近キリリクも全然受けてなかったんですが、もしリクエストなどありましたらお気軽にどぞー。
(あんま大したフルカラー絵は描けませんが)

最近いただいたリクエスト。

「ハードなキスブル」…ハードて…(爆)。受けた~。ソフトじゃダメなんですね、ハードで。かしこまりました。みつくら様のサイトのSSを拝見してハードなキスブル体位どんなんがええのか妄想しておきます♪いやもー同意です。私もみつくら様のサイトで「初めてキスブルに目覚めた」人間の一人です。
あの超鬼畜キスブル…あれはすごかった。繰り返しそこばっか読み返したという…(←私、鬼畜が大好物です)
基本的にジョミブルならラブラブでも鬼畜でもなんでも大好きですが、それ以外のカプになると俄然鬼畜推奨派です。そこに愛がない体だけの鬼畜な関係の方が激しく萌える。
ジョミ受に関してもわりと似た感じかな。
実は当初キスジョミでどえらい鬼畜なエロ漫画描くつもりだったんですが、そんな愛のない鬼畜なのはやめた方がいい、愛のあるブルジョミにしとくべきだとお友達に助言していただいた経緯があるんですが、今考えるとほんとそのとおりにしててよかった…(笑)。
愛の溢れた作品でいっぱいのオンリーでした♪鬼畜受にしなくてよかった…とつくづく思いました。


拍手お返事

>10/15 河野さま

あははは~関西弁なコメントありがとうございます!!笑っちゃいました~!
これからもこーんな感じのちょっとバカップルなジョミブルをちょこまか描いていきたいと思ってます♪


そのほかにも拍手ぱちぱちありがとうございます!
メールのお返事がかなりまだです、ごめんなさい…取り急ぎ…

>リンクのご報告くださったサイトの皆様ありがとうございます!!
 なかなかご感想など送れてなくて申し訳ないですが、遊びに行かせていただいて
 拍手あれば(ないとできないんですが…)ひっそりぱちぱちさせていただいてます~♪
 素敵コンテンツが増えるのをこれからも楽しみにしております! 

>じょみったけで当日お会いした方、お世話になった方、本当にありがとうございました!!
 差し入れとっても美味しかったです!(←もう全部食べたらしい…)
 皆様のジョミ愛溢れる新刊!舐めるように楽しませていただきました!!ハァハァ(落ち着け)
 私も今度締め切りに間に合えばちゃんと印刷所で刷りたいなー(笑)。
 
>15日に通販入金先メールが届いてなかった方すみません…!アドレスの綴りを間違えて送信してたみたいです!ごめんなさい~ご連絡ありがとうございました♪
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赤城 瞳

Author:赤城 瞳




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【プロフィール】
隠れ腐女子で隠れ絵描き。アルビノスキー。
耽美系美少年の絡み絵を描くことが生きがい。

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