「水槽の中のジョミ・観察日誌」その12
10月27日(月曜日) 雨
ペットショップに行きたくないから「風邪気味だ」とジョミに言い続けていたら、
本当に風邪をひいてしまったらしい。
学校で頭が痛くなって、昼から少し保健室で横になっていた。
おうちの人を呼ぼうか、と聞かれたけど、一人で帰れるからと断って帰ってきた。
でも僕が具合悪そうに帰宅すると、ジョミはすごく心配してくれる。
親よりも。
ジョミに心配そうな顔をされると、正直嬉しい。くすぐったいような気分になる。
ずっと風邪ひいててもいいな…。
水槽に貼り付けたアルビノ人面魚の写真を毎日幸せそうに眺めているジョミ。
だめだ…考えれば考えるほど、ホントに頭が痛くなってくる。
いつまでジョミに隠し通せるだろう…
ジョミにはいつまでもニコニコ笑っていてほしいのに。
「キース…」
コンソメパンチを部屋に持っていこうとして台所を出たところでいきなり声をかけられてビックリした。
母さんだった。
「おかえり…早いんだね」
そのまますっと通り過ぎようとすると腕をつかまれた。
「キース、学校で具合が悪くなったんでしょう?病院に行かないと」
連絡したのか…
思わず心の中で舌打ちする。
「平気。熱はなかったし、痛み止め飲んだら治ったから」
イライラする。腕に食い込んだ指を振り払ってやりたい。
その顔を見たらまた頭痛がぶり返しそうだ、という言葉をぐっと飲み込んで、離して、と呟いた。
「キース…あのね、それと…大事な話があるの。聞いて」
母さんは僕の腕を離さずにそう続けた。
「パパとね、正式に離婚したの」
「……そう」
僕は自分の腕を引き抜いてそのままくるりと背中を向けた。
僕の名前を呼ぶ声がしたけど無視して部屋に向かう。
だからなんだっていうんだ。
おめでとう、とでも言って欲しいのか?
くだらない。
力任せに部屋のドアを閉めると、水槽の中でジョミが大きな目を見開いて固まっていた。
「あ…ごめんジョミ…驚かせて…」
にっこり笑ってコンソメパンチの袋を見せてやる。
でもジョミはまだ心配そうな顔のままだった。
10月末にアップしようと思ってそのままコロっと忘れてました…(汗)
しかしなんという汚いラクガキ…orz
えらい今回暗い展開ですみません~
またじきに浮上します♪
あ、書き忘れてましたが
金曜4コマ、遅れに遅れて日曜日に更新しました。
ペットショップに行きたくないから「風邪気味だ」とジョミに言い続けていたら、
本当に風邪をひいてしまったらしい。
学校で頭が痛くなって、昼から少し保健室で横になっていた。
おうちの人を呼ぼうか、と聞かれたけど、一人で帰れるからと断って帰ってきた。
でも僕が具合悪そうに帰宅すると、ジョミはすごく心配してくれる。
親よりも。
ジョミに心配そうな顔をされると、正直嬉しい。くすぐったいような気分になる。
ずっと風邪ひいててもいいな…。
水槽に貼り付けたアルビノ人面魚の写真を毎日幸せそうに眺めているジョミ。
だめだ…考えれば考えるほど、ホントに頭が痛くなってくる。
いつまでジョミに隠し通せるだろう…
ジョミにはいつまでもニコニコ笑っていてほしいのに。
「キース…」
コンソメパンチを部屋に持っていこうとして台所を出たところでいきなり声をかけられてビックリした。
母さんだった。
「おかえり…早いんだね」
そのまますっと通り過ぎようとすると腕をつかまれた。
「キース、学校で具合が悪くなったんでしょう?病院に行かないと」
連絡したのか…
思わず心の中で舌打ちする。
「平気。熱はなかったし、痛み止め飲んだら治ったから」
イライラする。腕に食い込んだ指を振り払ってやりたい。
その顔を見たらまた頭痛がぶり返しそうだ、という言葉をぐっと飲み込んで、離して、と呟いた。
「キース…あのね、それと…大事な話があるの。聞いて」
母さんは僕の腕を離さずにそう続けた。
「パパとね、正式に離婚したの」
「……そう」
僕は自分の腕を引き抜いてそのままくるりと背中を向けた。
僕の名前を呼ぶ声がしたけど無視して部屋に向かう。
だからなんだっていうんだ。
おめでとう、とでも言って欲しいのか?
くだらない。
力任せに部屋のドアを閉めると、水槽の中でジョミが大きな目を見開いて固まっていた。
「あ…ごめんジョミ…驚かせて…」
にっこり笑ってコンソメパンチの袋を見せてやる。
でもジョミはまだ心配そうな顔のままだった。
10月末にアップしようと思ってそのままコロっと忘れてました…(汗)
しかしなんという汚いラクガキ…orz
えらい今回暗い展開ですみません~
またじきに浮上します♪
あ、書き忘れてましたが
金曜4コマ、遅れに遅れて日曜日に更新しました。