「沖田総司 血よ、花と舞え」
「沖田総司 血よ、花と舞え」 岳真也
「新選組血風録 総司燃え尽きる」 笹沢佐保
読んだのはこの2冊。感想は時間の関係で上の一冊のみ。
「総司燃え尽きる」は笹沢佐保著ということで、大変楽しみにしていた一冊。
期待を裏切らぬ面白さだったので後日ゆっくり感想書きます。
本来なら、アニメ化された薄桜鬼黎明録の第一話感想でも書かねばならん日かもしれませんが…それはまた今度。
たたみます。
先に言ってしまうと、どちらもあまり固くない(読みやすい)文体だったのですらすら読めます。
その上どちらも大変面白かったです。総司の心情を非常にうまく描いてあって、総司ファンなら万人にオススメできる。
特に笹沢氏の著書はこれまで読んだ新撰組関連の本の中で一番の面白さでした。さすがです。
★「沖田総司 血よ、花と舞え」 岳真也
面白かったですね~。総司の一生を彼の心情をうまくなぞりながら描いた一冊。
試衛館の内弟子時代の境遇についての記述もあってそのへんは興味深く読みました。
師の周助の妻による意地悪な態度が、総司の剣にみがきをかけた一因だったとか。
(夫がどこかの女に産ませた子だと疑っていたため)
京にのぼったばかりの頃は、ただ近藤さんのために役立ちたいという考えで剣をふるってきた総司は、芹沢暗殺、隊士の切腹の介錯…など、士道不覚悟と断じられたかつての仲間を斬るたびに、虚しさを募らせてゆく。
暗く沈みがちな彼の心に一筋の光を与えたのは、秘かに労咳の薬を処方してもらっている町医者の娘・お美代への恋、そして高雄の山中で出会った僧・悦道の言葉。
「妓遊びなら、いくらしてもかまわんがな、総司、堅気の娘は駄目だぞ」と近藤と土方から釘を刺されている総司は、お美代への想いを絶ち切ろうと娼妓・珠乃を抱く。
(「総司は女嫌いで童貞」設定本が多いんで、何はともあれこういう浮いた話が出てくるのはちょっと嬉しかったな。短い人生でしかも労咳に苦しみぬいた彼にせめて色っぽい話のひとつぐらいあって欲しい…)
お美代との恋は原田左之助だけが知っているが、左之助は誰にもしゃべらない、特に近藤さんにはだまっておくから安心しろと総司に言う。
(左之さんが総司にやさしい…やさしいよ…つか男前すぎだよ、左之さんまた惚れてまうやん…はぁはぁ…このたかぶりをどうしたらwww)←誰か止めてくれ
総司の恋は残念ながら悲しい結末に終わる。さらに兄のように慕っていた山南の介錯をした時期も重なって、大切な人を一度に失った総司は塞ぎこんでしまう。
お美代の墓参りすら許されなかった総司が、彼女の遺髪に戒名をつけひっそりと弔う所は切なかったなぁ…。
壬生狼は京でほんとに嫌われてたんだなぁ…。
試衛館時代にあれほど慕った近藤や土方は、既に総司の中で過去のものとなっていた。
今や別人となった彼らによる粛清の嵐が吹き荒れる新選組を傍観者のような冷めた目で見つめ続ける総司。
労咳がすすみ、剣をふるう事が出来なくなっても、ギリギリまで新選組と共に戦おうとしたのは剣士として、新撰組幹部としての意地だったのか…。
最期ひっそりと誰にも看取られる事なく死んでいったのは、新政府から追われる身だったために、ああいう場所に隠れ住んでたからなんですね。
庭にふらっとやってくる猫を斬ろうとしたものの、お美代に見えて思わず抱きよせて頬ずりしたシーン、切なかったですね。血を吐き続けてもう意識も相当朦朧としてたんだろうな…と。
いや~…これはかなり面白かったです。しかも読みやすいしオススメ。
なんだかんだとしまりのない感想がだらだらして長くなっちゃったので、笹沢佐保の「新選組血風録 総司燃え尽きる」の感想は次回書きます。
「新選組血風録 総司燃え尽きる」 笹沢佐保
読んだのはこの2冊。感想は時間の関係で上の一冊のみ。
「総司燃え尽きる」は笹沢佐保著ということで、大変楽しみにしていた一冊。
期待を裏切らぬ面白さだったので後日ゆっくり感想書きます。
本来なら、アニメ化された薄桜鬼黎明録の第一話感想でも書かねばならん日かもしれませんが…それはまた今度。
たたみます。
先に言ってしまうと、どちらもあまり固くない(読みやすい)文体だったのですらすら読めます。
その上どちらも大変面白かったです。総司の心情を非常にうまく描いてあって、総司ファンなら万人にオススメできる。
特に笹沢氏の著書はこれまで読んだ新撰組関連の本の中で一番の面白さでした。さすがです。
★「沖田総司 血よ、花と舞え」 岳真也
面白かったですね~。総司の一生を彼の心情をうまくなぞりながら描いた一冊。
試衛館の内弟子時代の境遇についての記述もあってそのへんは興味深く読みました。
師の周助の妻による意地悪な態度が、総司の剣にみがきをかけた一因だったとか。
(夫がどこかの女に産ませた子だと疑っていたため)
京にのぼったばかりの頃は、ただ近藤さんのために役立ちたいという考えで剣をふるってきた総司は、芹沢暗殺、隊士の切腹の介錯…など、士道不覚悟と断じられたかつての仲間を斬るたびに、虚しさを募らせてゆく。
暗く沈みがちな彼の心に一筋の光を与えたのは、秘かに労咳の薬を処方してもらっている町医者の娘・お美代への恋、そして高雄の山中で出会った僧・悦道の言葉。
「妓遊びなら、いくらしてもかまわんがな、総司、堅気の娘は駄目だぞ」と近藤と土方から釘を刺されている総司は、お美代への想いを絶ち切ろうと娼妓・珠乃を抱く。
(「総司は女嫌いで童貞」設定本が多いんで、何はともあれこういう浮いた話が出てくるのはちょっと嬉しかったな。短い人生でしかも労咳に苦しみぬいた彼にせめて色っぽい話のひとつぐらいあって欲しい…)
お美代との恋は原田左之助だけが知っているが、左之助は誰にもしゃべらない、特に近藤さんにはだまっておくから安心しろと総司に言う。
(左之さんが総司にやさしい…やさしいよ…つか男前すぎだよ、左之さんまた惚れてまうやん…はぁはぁ…このたかぶりをどうしたらwww)←誰か止めてくれ
総司の恋は残念ながら悲しい結末に終わる。さらに兄のように慕っていた山南の介錯をした時期も重なって、大切な人を一度に失った総司は塞ぎこんでしまう。
お美代の墓参りすら許されなかった総司が、彼女の遺髪に戒名をつけひっそりと弔う所は切なかったなぁ…。
壬生狼は京でほんとに嫌われてたんだなぁ…。
試衛館時代にあれほど慕った近藤や土方は、既に総司の中で過去のものとなっていた。
今や別人となった彼らによる粛清の嵐が吹き荒れる新選組を傍観者のような冷めた目で見つめ続ける総司。
労咳がすすみ、剣をふるう事が出来なくなっても、ギリギリまで新選組と共に戦おうとしたのは剣士として、新撰組幹部としての意地だったのか…。
最期ひっそりと誰にも看取られる事なく死んでいったのは、新政府から追われる身だったために、ああいう場所に隠れ住んでたからなんですね。
庭にふらっとやってくる猫を斬ろうとしたものの、お美代に見えて思わず抱きよせて頬ずりしたシーン、切なかったですね。血を吐き続けてもう意識も相当朦朧としてたんだろうな…と。
いや~…これはかなり面白かったです。しかも読みやすいしオススメ。
なんだかんだとしまりのない感想がだらだらして長くなっちゃったので、笹沢佐保の「新選組血風録 総司燃え尽きる」の感想は次回書きます。