師走ぶるー その4
■4
「ハーレイ! ハーレイ! ちょっと来てくれ!」
いつになく動揺したソルジャーブルーの思念波をキャッチし、私はブリッジをシドに任せると青の間に直行した。だが部屋に近づくにつれ、なにやらただごとではない空気を感じとったため、慌てて駆けつけた。
「どうなさったんですか、ブルー…っ!」
天蓋から下がるカーテンを勢いよく開け放つと、ベッドの上でうずくまっていたブルーが顔を上げた。その顔は涙で濡れていた。
「ないんだ……ハーレイ」
「は?…何がですか?」
「僕の大切なモフ…いや、膝かけがないんだっ…どうしよう」
「……………」
そんなことで私を呼んだんですか…と呆れてなじりかけたが、やめた。どうやら本人にとってはよほどの一大事らしい。ブルーとは長い時間共に過ごしてきたが、物を紛失してこれほど取り乱した姿を見たのは初めてだった。
「そんな大事な物なんですか?」
「あれがないと生きていけな……いやっ、その…ジョミーからの初めてのプレゼントなんだ。…大切にするって約束したし…失くしたなんてとても…」
「じゃ、最後にどこで使ったか覚えてないですか?」
「抱きしめて眠ってたはず…なんだ」
「え?……ひざ掛け…を?抱きしめる?」
怪訝に思って問い直すと、ブルーはさらに動揺し、しどろもどろになった。
「あ、その…えっと…アレあたたかいし……そ、そう、僕冷え性だし! そうなんだ、あれと一緒だとぽかぽかしてよく眠れるんだ」
保温性・通気性に優れたソルジャー服を着ていれば、布団をけっとばして寝ようが寒さを感じることなく快適な体感温度で安眠することができるはずだが、そこはあえて突っ込まず、そうですか、ととりあえず頷いておく。まるでお気に入りの人形と一緒じゃないと眠れない子供みたいだ。 仕事をほっぽりだして慌てて飛んできてみれば、あまりにもつまらない用件で拍子抜けしたが、こうして冷静に彼を観察してると、可笑しくなってくる。いや、笑っちゃいけない。でも涙を流して悲しむほどの事ではない、と思う。
「布団の中に埋もれてるんじゃないですか?」
「探したよ!このあたりは全部探した!もちろんシーツも裏返した!……でもなかったんだ…」
「御心配なく。それなら、今朝クリーニングに出しました」
背後からの声に驚いて振り返ると、そこにはジョミーが笑って立っていた。
サイトにもまとめてアップしています。
入稿締切には間に合いませんでした、原稿。
キャンセルの連絡入れたら、まだ割り増しでお受けできますと連絡きました。
いや、1日や二日延長しただけで入稿できそうにありません~。
コピー本になります。
以前お友達が作っておられたコピー誌の表紙があまりに美しく、「えっ、これ自家製本?ウソっ?!クリアPP加工じゃないの?!」と驚嘆したことがあります。
「ええ紙使ったら家のプリンターでもこんな風に刷れる」と伺ったので、早速真似して、クリアPP加工に匹敵する美しさで印刷できるというフォト専用光沢紙っつーのを今回購入してみました。こんなでっかい光沢紙でプリントアウトしたことないんで、わくわくします。
★拍手お返事★ 12/14 18時追記
>12/13 はるもさま
もふもふハッピーぶるー楽しんでいただけて嬉しいです~♪うふふっふ。
このぶるー様、マヌケなんですが描いててとっても楽しいです♪
>12/13 あおたんさま
いいですねえ~悶えまくるソルジャーブルー♪
楽しいですね~♪想像するだけで!
そういう展開にもっていきたいです♪
新刊は1月以降のお届けになると思います♪
ローソンコピー頑張ります~♪
>12/13 ASIAさま(絵付拍手)
あ、そっちのツッコミじゃなくあっちのツッコミがお好きでしたか(オイ)。いやん気がきかなくてすみません~(笑)。
ブッキラボーさんは無愛想なので「あ、あのときの…」とか言いそうにないタイプなのが救いです。
でもココロの中では「げっコイツ…」と思ってるかもしれないなあ…。
>12/13 かたつむりさま
うう、そうなんですか~お疲れさまですっ!
この時期ほんとに大変だとは思いますが、頑張って下さいね!
私もかたつむりさまにまたお会いできるのを楽しみに冬コミまで頑張ります!!
>12/14 天野沙織さま
おおお、ありがとうございます!じょ、上達してるように見えますか?!うう嬉しいです~♪
いつも励ましてくださってありがとう~♪沙織さんのあの作品ももうじき完成なんですね!
楽しみにしています♪
「ハーレイ! ハーレイ! ちょっと来てくれ!」
いつになく動揺したソルジャーブルーの思念波をキャッチし、私はブリッジをシドに任せると青の間に直行した。だが部屋に近づくにつれ、なにやらただごとではない空気を感じとったため、慌てて駆けつけた。
「どうなさったんですか、ブルー…っ!」
天蓋から下がるカーテンを勢いよく開け放つと、ベッドの上でうずくまっていたブルーが顔を上げた。その顔は涙で濡れていた。
「ないんだ……ハーレイ」
「は?…何がですか?」
「僕の大切なモフ…いや、膝かけがないんだっ…どうしよう」
「……………」
そんなことで私を呼んだんですか…と呆れてなじりかけたが、やめた。どうやら本人にとってはよほどの一大事らしい。ブルーとは長い時間共に過ごしてきたが、物を紛失してこれほど取り乱した姿を見たのは初めてだった。
「そんな大事な物なんですか?」
「あれがないと生きていけな……いやっ、その…ジョミーからの初めてのプレゼントなんだ。…大切にするって約束したし…失くしたなんてとても…」
「じゃ、最後にどこで使ったか覚えてないですか?」
「抱きしめて眠ってたはず…なんだ」
「え?……ひざ掛け…を?抱きしめる?」
怪訝に思って問い直すと、ブルーはさらに動揺し、しどろもどろになった。
「あ、その…えっと…アレあたたかいし……そ、そう、僕冷え性だし! そうなんだ、あれと一緒だとぽかぽかしてよく眠れるんだ」
保温性・通気性に優れたソルジャー服を着ていれば、布団をけっとばして寝ようが寒さを感じることなく快適な体感温度で安眠することができるはずだが、そこはあえて突っ込まず、そうですか、ととりあえず頷いておく。まるでお気に入りの人形と一緒じゃないと眠れない子供みたいだ。 仕事をほっぽりだして慌てて飛んできてみれば、あまりにもつまらない用件で拍子抜けしたが、こうして冷静に彼を観察してると、可笑しくなってくる。いや、笑っちゃいけない。でも涙を流して悲しむほどの事ではない、と思う。
「布団の中に埋もれてるんじゃないですか?」
「探したよ!このあたりは全部探した!もちろんシーツも裏返した!……でもなかったんだ…」
「御心配なく。それなら、今朝クリーニングに出しました」
背後からの声に驚いて振り返ると、そこにはジョミーが笑って立っていた。
サイトにもまとめてアップしています。
入稿締切には間に合いませんでした、原稿。
キャンセルの連絡入れたら、まだ割り増しでお受けできますと連絡きました。
いや、1日や二日延長しただけで入稿できそうにありません~。
コピー本になります。
以前お友達が作っておられたコピー誌の表紙があまりに美しく、「えっ、これ自家製本?ウソっ?!クリアPP加工じゃないの?!」と驚嘆したことがあります。
「ええ紙使ったら家のプリンターでもこんな風に刷れる」と伺ったので、早速真似して、クリアPP加工に匹敵する美しさで印刷できるというフォト専用光沢紙っつーのを今回購入してみました。こんなでっかい光沢紙でプリントアウトしたことないんで、わくわくします。
★拍手お返事★ 12/14 18時追記
>12/13 はるもさま
もふもふハッピーぶるー楽しんでいただけて嬉しいです~♪うふふっふ。
このぶるー様、マヌケなんですが描いててとっても楽しいです♪
>12/13 あおたんさま
いいですねえ~悶えまくるソルジャーブルー♪
楽しいですね~♪想像するだけで!
そういう展開にもっていきたいです♪
新刊は1月以降のお届けになると思います♪
ローソンコピー頑張ります~♪
>12/13 ASIAさま(絵付拍手)
あ、そっちのツッコミじゃなくあっちのツッコミがお好きでしたか(オイ)。いやん気がきかなくてすみません~(笑)。
ブッキラボーさんは無愛想なので「あ、あのときの…」とか言いそうにないタイプなのが救いです。
でもココロの中では「げっコイツ…」と思ってるかもしれないなあ…。
>12/13 かたつむりさま
うう、そうなんですか~お疲れさまですっ!
この時期ほんとに大変だとは思いますが、頑張って下さいね!
私もかたつむりさまにまたお会いできるのを楽しみに冬コミまで頑張ります!!
>12/14 天野沙織さま
おおお、ありがとうございます!じょ、上達してるように見えますか?!うう嬉しいです~♪
いつも励ましてくださってありがとう~♪沙織さんのあの作品ももうじき完成なんですね!
楽しみにしています♪