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「エヴァンゲリオンと日本刀展」(岩手)、「中鉢美術館」(宮城)に行ってきました

シルバーウィークに東北に行ったので
「エヴァンゲリオンと日本刀展」(in岩手)と
「中鉢美術館」(in宮城)を見てきました。

そのレポなど。

写真多いのでたたみます。


(写真はサムネイル表示ですが、クリックすれば大きくなります)

「エヴァンゲリオンと日本刀展」
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もともと岡山の備前長船刀剣博物館で企画展してた頃から
ずーっと行ってみたかったんですよね~。
念願叶ってラッキーでした。
現在の刀工の手による渾身のコラボ作品は
どれも息を呑む美しさで本当に見応えありました!
いや~良かったですよ~。
全国回るみたいなので、もし近くで展示があるならぜひ。

(刀剣に興味なかった人でも、
 エヴァが好きなだけで十分楽しめるオススメ企画展です。
 わかりやすい解説も好感度大)

岡山だったら四国からも近いし
関西に帰省するついでにでもすぐ行けるやん…
と思われるかもしれませんが
備前の博物館、なかなか行きづらい場所にあるのです。
電車の本数少ない上に、駅からも遠い。

「ついでに寄ってみない?」…って
刀に興味のない家族を気軽に誘える立地じゃないんだよね…残念ながら。

青春18きっぷのシーズンなら
一人で見に行ってみようかな~…という感じかな。

(アクセス不便…という理由で、高知の海洋堂ホビー館にもまだ行けてない。行ってみたいなぁ…)

今回久しぶりに仙台在住の友人に会うことになったので
仙台近辺で刀剣展示はないかと探してみたところ「中鉢美術館」がヒット。
ここもなかなか不便そうではありますが、
刀剣乱舞でおなじみの刀剣も特別展示されるとの事。

そりゃ行ってみたいじゃありませんかー♪

で、ちょっと頑張って早めに出発し(盛岡出たの朝5時台ww)、
在来線で中鉢美術館のある有備館駅に向かいました。

東北本線で小牛田(こごた)駅まで向かい、小牛田で乗り換えるんですが
乗換でロスする時間が無駄に多い上に電車の本数が少ないので、
有備館駅での滞在予定時間、なんと49分。

なので、東北本線の途中で突如濃霧が発生し、
前が見えないのでしばらく停車して様子を見ます~とアナウンスがあった時は
(うわ…有備館に寄るのは無理かも…)とヒヤヒヤでした。

でも特に問題なく無事に発車し
予定どおりの時間に有備館駅に着いてくれたのでホッとしました。

中鉢美術館は駅を出てすぐ右手にあります。
徒歩1~2分ってところかな。
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館内は撮影禁止なので、看板だけ。
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早い時間に到着したので館長さんが出てこられました。

スーツケースは受付で預かってもらいました。(無料)
どこから来たのか尋ねられ
「香川県からです」
「では解説しながらご案内しましょう。滞在時間はどのぐらいですか?」
「10:28に来る電車までです」
「……おっと…ではできるだけ手短に…30分でご説明しましょう」
と、詳しい解説つきで案内して下さいました。
ありがとうございます。

余談ですが、岩手の神子田朝市でも
「お嬢ちゃんどこから来たの?」
「香川県です」と答えると
どえらい遠くからわざわざ来てくれて…と思われるのか
いろいろサービスしてもらいました。
東北のみなさんあったかい。

(リップサービスだとしても「お嬢ちゃん」って呼ばれていい年じゃないんだけどね。
 でもめっちゃ年齢層の高い朝市の中では確かにヒヨッコでした…)


鉄の刀剣づくりは世界からまず東北に伝わっていたと推察され、
日本刀づくりの源流はもともと東北が中心だったこと。
奥州が平定されたあと、腕のある刀工たちは日本各所に「俘囚」として連れていかれたこと。
刀制作の下働きをさせられている鬼の絵など、当時の鬼伝説に出てくる鬼は俘囚を「人でないもの」と表現したものだったこと。
俘囚鍛冶たちの制作した刀剣は「俘囚刀」と呼ばれて蔑まれ、当初は帯刀を禁じられていたこと。
時代の流れとともに俘囚刀が当時の権力者たちにも認められるようになっていき
価値が高まっていったこと。
全国に散った俘囚鍛冶が各地の刀鍛冶のルーツだと想定されること。

…そういった日本刀の源流と歴史を
年代ごとに展示されている刀剣を見ながら解説して頂きました。
鬼伝説のあるところは、だいたい俘囚や俘囚鍛冶がいた場所だ、というお話は
非常に興味深かったです。
岡山も香川も鬼伝説ありますからね。
桃太郎が鬼から奪ったのは財宝というより金棒(俘囚刀)だった…
なるほどねえ…。
鬼伝説も視点変えると泣けるなぁ…。

ひとつの刀も右、左と角度を変えて見ることで
まったく違う模様が浮き出たりするんですよね。

「こちらからのこの色のラインが見えれば、かなりの刀の目利きなんですよ」
と教えてもらいました。そうなのかー!(←ちょっとうれしい)

(※ここでは素人でも模様がちゃんと見えやすいよう、ライトや角度を細かく調節されているらしい)

あと、東日本大震災で被災された方々から
「もう管理できない」と寄贈された見事な刀の展示もありました。
守り刀として代々伝わってきた大切な、魂のこもった刀なので、
手放すとしても商人には売りたくない、と寄贈されるケースもあったとか。

代々子孫に継承していく事が難しい…
そんな時代になってしまったんでしょうね…。
いろいろ考えさせられます。

とにかく30分みっちりと解説して頂いたおかげで、大変勉強になりました。
ただ、悲しいことに30分は短すぎたわ…

特別展示の刀剣乱舞関連の太刀は
じっくりゆっくり見る時間はさすがになくて、やや駆け足。
(いや、もちろん見たよ。見たけど、もうちょいゆっくり見たかった…かな。
 解説していただくなら滞在時間1時間は必要かも)

和泉守兼定、大和守安定、同田貫、陸奥守吉行、長谷部…は覚えてる。
逆刃刀も妖刀・村正も見た。

ええ??…長曽根虎徹…あったっけ???(←今、看板を見て動揺)
やべー…長曽根虎徹だけ、なぜか記憶にねえ…うおお…

あったのにさらっとスルーしてたなら凹むわ~…
あったっけ…?
え…見逃した?…え…どのへんに…(←しつこい)


仙台で友達と待ち合わせしているので
電車に遅れてはヤバイ。
10分前には退館。

美術館の目の前には有備館の森公園という綺麗な公園があります。
時間があればのんびりお散歩してみたかったな~。
シルバーウィークだと、ちょっぴり紅葉が始まっていました。
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ちなみに有備館駅の真正面には駅名の由来となった史跡「有備館」があります。
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茅葺きの屋根がちらっと見えていて気になります…
入場無料との事なので滞在時間は10分を切っていますがちょっと入ってみました。(オイ)

中はきれいに整備された日本庭園です。
ガラガラと重いスーツケースを引っ張ってると受付の方が
「お荷物お預かりしましょうか?」と声をかけて下さいました。

こういうしっとりした場所好きなので
時間があればゆっくり見たかったな~。
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池の鯉にはエサやり(有料)ができるようで、
子供たちがエサをまくと池の茶色い鯉が大量に口をパクパクさせながら寄ってきて
アップで見るとちょっとしたホラー映画のようでしたw

ちなみに有備館駅は無人駅ですが、
設備は新しく大変きれい。
(有備館も震災で被災したとの事なので、駅も近年建て直されたのでしょうか)
駅は無人なのに、なぜか観光案内所やかなり広い休憩所まであり
無人駅とは思えぬほど立派なたたずまいです。

駅に降り立った第一印象。

(お?なんか…この駅、すごくね?
 も、もしかして…れっきとした観光地だったのかここは…)

かっこいい伊達政宗公の銅像があったので思わずパチリ。
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いろいろと史跡もあるようなので
もし中鉢美術館に行こうと思っておられる方は
ゆっくり有備館周辺も観光されるとよいかと思います。

ちなみにシルバーウィークの仙台は
嵐ファンでごったがえでした…。

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