「新撰組顛末記」感想
長らく更新なくてすみません。風邪ひいてました。(いや今もまだスッキリしない)
新撰組唯一の生き残り・永倉新八が語り残した実戦談~「新撰組顛末記」読み終わりました。
著者・永倉新八、ですからね。やっぱり一度は読んでおきたいなと。
読みづらいよ、とは聞いていたんですがその通りでした。
少し読みすすむと眠くなる。(ちょw)
新八視点による語りじゃないですし、小説形式でもない。
第三者視点による永倉語り伝聞の記録…という感じです。
さらに文章がかたい事もあって、一生懸命文字を追ってるだけで瞼が落ちてくる…(寝るなああ)
そういう本なので…ぶっちゃけ「かなりディープな歴史オタ向け」という印象です。
薄桜鬼の新八ファンならウキウキ楽しく読める…とかいうライトな内容の本じゃないよ。
(おかたい内容の本わりと好きな自分でもしんどかった)
「薄桜鬼おもしろかったなぁ…。新撰組関連の歴史小説とかも読んでみようかな…何から読もう~…あ、新八さん書いた本なんてあるんだ!よし、これにしよう!」とかうっかり一冊目に飛び付いたら多分ココロ折れる…というか寝る(笑)。
「最近眠れなくて…」という方にはいいかもしれない。すごく眠くなるので。(ちょwww)
新撰組幹部の江戸時代らしい古い言い回しの台詞がちょくちょく登場しますが、
このへんはさすがに現代風にアレンジしてある小説の台詞とは違って、新八さんが語った内容だけにリアリティを感じますね。
文体や内容は固いですが、当時らしさをしのばせる生々しい台詞に着目して読みすすむと結構面白いかもしれません。
芹沢さんが芸妓の髪を切らせる話とか、その後日談なんかもあります。
芹沢さんやそのほか色んな人が、永倉さんの事を「永倉氏(ながくらうじ)」と呼んでたりします。
へえ、そんなふうに呼んでたのか~…面白いなぁ。
ちなみに、この本での芹沢襲撃に、原田さんの名前はありませんでした。
一番面白かったのは、やはり池田屋襲撃のくだりですね。
永倉さんの着物も切られてボロボロになったとか、いろいろ生々しい記述があって興味深かったです。
あんまり左之さんと仲良かったような話は出てこなかったけど、
近藤さんのやり方や言動にはちょくちょく反撃したり衝突してたみたいですね。
最後に近藤さんや土方さんと決別するシーンの台詞のみ抜粋しておきます。
甲州での敗戦で散り散りになった永倉は、残った隊士たちと新勢力を組織し、
あとで近藤、土方の両名を説き入れて会津で最期の奮闘をしようという事になる。
で、彼らが近藤のいる和泉橋医学所へ赴いて、その旨を伝えたところ、近藤の発言により決裂した、という場面です。
勇はそれを聞くよりふつぜん色をなし、「拙者はさようなわたしくの決議には加盟いたさぬ。ただし拙者の家臣となって働くというならば同意もいたそう」とキッパリ断った。離散した一同もせっかくたずねてきたのにこう近藤に突っぱなされると、怒気一時に燃えていずれも袖をはらって立ち去った。永倉も、「二君につかえざるが武士の本懐でござる。これまで同盟こそすれ、いまだおてまえの家来にはあいなりもうさぬ」と激しながら、だんだんこれまでの交誼の礼を述べ、原田、矢田などとともに立ち去った。───
この本じゃ、甲州での戦いでも近藤さんの指示めちゃくちゃでしたからね…。
兵士たちがどんどん脱走してるし、残ってる兵士も戦う意欲がないよ…撤退しようよって言ってるのに、
兵士たちには今から味方がいっぱいくるからって嘘ついてでもなんとか踏みとどませろ、とか。
嘘ついてでもって……そりゃ永倉・原田がそれ聞いてハァ?ってなった気持ちもわかるよな…
(で、結局あとで兵士たちに嘘がバレて総スカンをくらい、さらに味方として雇った近隣の猟師からも劣勢とみられるやいなや銃口を向けられ必死で逃げまくる始末)
兵が足りなくて近隣の猟師を臨時で雇った…とか、
敗戦後、江戸に逃げ戻るのに関所を通るため町人姿に身をやつしたり、さらには百姓姿になったりする永倉の記述とか生々しくて面白かったです。
アレ?感想書いてるとけっこう面白い本だったような気がしてきたよ…不思議…(笑)
いや、面白くないわけじゃないんですよね。
単に文章がかたくてスラスラ読みすすみにくいから、まともに最初から読破しようとすると睡魔が襲ってくるってだけで。
特に最初から順番に読まないと話がわからない…とかいう小説形式じゃないし、
自分の興味ある部分から読め始めても楽しいかもしれません。
オススメ度とかすっごい難しいな……
薄桜鬼ファン的には★2~3ってところ。
ディープな歴史オタ的には★4…あたりになるのかな。
さすがに私でも原沖で萌えられる点は探せなかった…(笑)。
萌えとか求めて読む本じゃない事は確か。
新撰組唯一の生き残り・永倉新八が語り残した実戦談~「新撰組顛末記」読み終わりました。
著者・永倉新八、ですからね。やっぱり一度は読んでおきたいなと。
読みづらいよ、とは聞いていたんですがその通りでした。
少し読みすすむと眠くなる。(ちょw)
新八視点による語りじゃないですし、小説形式でもない。
第三者視点による永倉語り伝聞の記録…という感じです。
さらに文章がかたい事もあって、一生懸命文字を追ってるだけで瞼が落ちてくる…(寝るなああ)
そういう本なので…ぶっちゃけ「かなりディープな歴史オタ向け」という印象です。
薄桜鬼の新八ファンならウキウキ楽しく読める…とかいうライトな内容の本じゃないよ。
(おかたい内容の本わりと好きな自分でもしんどかった)
「薄桜鬼おもしろかったなぁ…。新撰組関連の歴史小説とかも読んでみようかな…何から読もう~…あ、新八さん書いた本なんてあるんだ!よし、これにしよう!」とかうっかり一冊目に飛び付いたら多分ココロ折れる…というか寝る(笑)。
「最近眠れなくて…」という方にはいいかもしれない。すごく眠くなるので。(ちょwww)
新撰組幹部の江戸時代らしい古い言い回しの台詞がちょくちょく登場しますが、
このへんはさすがに現代風にアレンジしてある小説の台詞とは違って、新八さんが語った内容だけにリアリティを感じますね。
文体や内容は固いですが、当時らしさをしのばせる生々しい台詞に着目して読みすすむと結構面白いかもしれません。
芹沢さんが芸妓の髪を切らせる話とか、その後日談なんかもあります。
芹沢さんやそのほか色んな人が、永倉さんの事を「永倉氏(ながくらうじ)」と呼んでたりします。
へえ、そんなふうに呼んでたのか~…面白いなぁ。
ちなみに、この本での芹沢襲撃に、原田さんの名前はありませんでした。
一番面白かったのは、やはり池田屋襲撃のくだりですね。
永倉さんの着物も切られてボロボロになったとか、いろいろ生々しい記述があって興味深かったです。
あんまり左之さんと仲良かったような話は出てこなかったけど、
近藤さんのやり方や言動にはちょくちょく反撃したり衝突してたみたいですね。
最後に近藤さんや土方さんと決別するシーンの台詞のみ抜粋しておきます。
甲州での敗戦で散り散りになった永倉は、残った隊士たちと新勢力を組織し、
あとで近藤、土方の両名を説き入れて会津で最期の奮闘をしようという事になる。
で、彼らが近藤のいる和泉橋医学所へ赴いて、その旨を伝えたところ、近藤の発言により決裂した、という場面です。
勇はそれを聞くよりふつぜん色をなし、「拙者はさようなわたしくの決議には加盟いたさぬ。ただし拙者の家臣となって働くというならば同意もいたそう」とキッパリ断った。離散した一同もせっかくたずねてきたのにこう近藤に突っぱなされると、怒気一時に燃えていずれも袖をはらって立ち去った。永倉も、「二君につかえざるが武士の本懐でござる。これまで同盟こそすれ、いまだおてまえの家来にはあいなりもうさぬ」と激しながら、だんだんこれまでの交誼の礼を述べ、原田、矢田などとともに立ち去った。───
この本じゃ、甲州での戦いでも近藤さんの指示めちゃくちゃでしたからね…。
兵士たちがどんどん脱走してるし、残ってる兵士も戦う意欲がないよ…撤退しようよって言ってるのに、
兵士たちには今から味方がいっぱいくるからって嘘ついてでもなんとか踏みとどませろ、とか。
嘘ついてでもって……そりゃ永倉・原田がそれ聞いてハァ?ってなった気持ちもわかるよな…
(で、結局あとで兵士たちに嘘がバレて総スカンをくらい、さらに味方として雇った近隣の猟師からも劣勢とみられるやいなや銃口を向けられ必死で逃げまくる始末)
兵が足りなくて近隣の猟師を臨時で雇った…とか、
敗戦後、江戸に逃げ戻るのに関所を通るため町人姿に身をやつしたり、さらには百姓姿になったりする永倉の記述とか生々しくて面白かったです。
アレ?感想書いてるとけっこう面白い本だったような気がしてきたよ…不思議…(笑)
いや、面白くないわけじゃないんですよね。
単に文章がかたくてスラスラ読みすすみにくいから、まともに最初から読破しようとすると睡魔が襲ってくるってだけで。
特に最初から順番に読まないと話がわからない…とかいう小説形式じゃないし、
自分の興味ある部分から読め始めても楽しいかもしれません。
オススメ度とかすっごい難しいな……
薄桜鬼ファン的には★2~3ってところ。
ディープな歴史オタ的には★4…あたりになるのかな。
さすがに私でも原沖で萌えられる点は探せなかった…(笑)。
萌えとか求めて読む本じゃない事は確か。
新撰組顛末記 (新人物文庫) (2009/05/11) 永倉新八 商品詳細を見る |